クルマのナンバープレートには
いろいろな想いがこもっています

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バンコク陸運局のナンバー競売サイトより。9/14に開催されたオークションの模様。
http://lektabien.net/

 

タイに住みはじめて17年が過ぎた。久しぶりに日本へ帰ると思わぬ発見がある。なかでも御当地ナンバーなる自動車のナンバープレートには少しびっくりした。日本の空の玄関口である成田には成田ナンバーの車が走っている。そして7月に訪れた山梨県の河口湖では富士山ナンバーの車も見かけた。ネットで調べると、こんな御当地ナンバーが現在日本に19か所あり、今年の11月からは9か所増え、なんと28か所になるそうだ。

ちなみに山梨県の富士河口湖町の役場で見かけた2台の福祉バスは富士山ナンバーで番号は2台とも「2255」だった。フジゴコ(富士五湖)のゴロ合わせなのだと役場の職員の方が笑って教えてくれた。

今や日本では車のナンバー自体も条件があえば選べるらしい。緩くなったというか自由になったというか、そんな日本をちょっと羨ましく思った。

タイの場合、車のナンバープレートは各県ごとの管轄が基本である。番号に関しては所定の手数料を払うとリクエストが可能だ。しかし人気のある番号は競売制になっていてかなりの高額で取引される。

タイで縁起の良い数字は9だ。日本ではあんまり好まれない数字だが、タイでは一番人気があり続いて5や8を好む人が多い。9は進歩や発展を意味する「カーウ」と音が同じで縁起が良いとされているからだ。

バンコクの陸運局では「9999」と9が4つ並んだナンバープレートが競売に掛けられ1100万バーツ(約3330万円)で落札されたのが過去最高落札価格である。高級外車が数台も買える値段だ。タイのお金持ちの中には車のナンバーに車以上のお金を掛ける人がいる。周りが羨む番号を手に入れるのが金持ちとしてのステータスでもあるのだ。

またオークションで競り落としたナンバーには下地にイラストが描かれている。このイラストは各県ごとにデザインが違う。競売ナンバーには日本の御当地ナンバーのような意味合いもあるのかもしれない。

逆にタイで縁起が良くないとされる番号は0と6である。0は「消失」を意味する「スーン・ハーイ」のスーンと音が同じである。また6は「つまづく」を意味する「ホック・ロム」のホックと音が同じことから嫌われるらしい。

ちなみに結婚式やお店のオープニングなどの招待状に開始時間が9時9分と書かれている場合がある。これも9と0の縁起担ぎである。でも実際に9時9分に式や会がはじまるかは「???」であるが・・・・・・。

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
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インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

雨季のバンコクの風物詩
バラエティ豊かな中秋節の月餅

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今、タイは雨季の真っ最中である。この時期の雨は量がとにかく多い。ひとたび降ると路地が洪水する。夕方の時間帯にそんな雨が降ると、ただでさえ酷い渋滞が、さらに酷くなる。そしてタクシーが捕まらない。普段、車で30分もかからない距離が3時間も掛ったという話もあるぐらいだ。移動は雨が降る前に。これがこの時期のバンコクの鉄則である。

さて、この季節のバンコクの風物詩と言えば月餅である。8月に入るとホテルやレストラン、そしてスーパーなどにこの月餅が登場しはじめる。なかでも『シャングリラ』や『マリオット』『オークラ』といった有名ホテルの特製月餅は毎年のように話題になる。贈答用として根強い人気があるのだ。

そんな高級品があるかと思えば、アイスでできた月餅や飲食チェーン店のオリジナル月餅などもある。なかでも『スターバックス』で売られているお馴染みのロゴが入った月餅はムーンケーキとも呼ばれ西洋人にも人気のようだ。スター(星)のお店がムーン(月)のお菓子を売る遊び心が受けているらしい。

さてこの月餅。もともとは中国のお菓子である。中国では「中秋節」である旧暦の8月15日に月餅を家族で食べたり、親しい人に贈り合ったりする伝統がある。そんな中国の昔ながらの習慣がここタイにも根付いているのだ。面白い事に華僑以外の人でも月餅を贈り合うし、好んで食べる。日本のバレンタインの様な感覚なのだろうか?

私はバンコクに来てはじめてこの月餅の存在を知った。日本では見たことも、食べた事もなかった。だから最初に月餅を食べた時はびっくりした。ちょっと堅めの饅頭だろうと思って口にしたら、中にアヒルの玉子の塩漬けが入っていたのだ。自分が想像していた味とは全く違っていたのである。

そんな事もあって、あんまり月餅が好きじゃない。アヒルの玉子の塩漬けではなく蓮の実の餡子が入った月餅もある。しかし、それでも正直月餅をおいしいと思ったことは一度もない。どちからというと苦手なお菓子だ。中秋節は日本の十五夜さん。日本人としては、やっぱり月見団子である。月を見上げながら家族みんなで頬張ったあの団子の味がどうしても忘れられないのだ。

 

中村蒸一 Profile

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デザインに浸るホテル Vol.3
住宅街のウイットに富んだ隠れ家

バンコク テンフェイス デザイン ホテル

ロビーの壁面に描かれた魔王トサカン。「魔王」にしてはユーモアを感じるタッチ。

 

このホテルは一筋縄ではいかない

にぎやかなプルンチット通りから一歩入ったソイ・ルアムルディは、新しいビルやホテルが建ち並ぶ落ち着いた通りです。そこからソイ2に進むと閑静な住宅街。プルンチット通りの喧噪が嘘のような静けさが漂ってます。今回訪れる<テンフェイス>は、そのソイ2の突き当たりに位置しています。茶色を基調とした外観には特別目立つようなデザインは見られませんが、階段を上りエントランスまで足を運べば、ほかのホテルとは明らかに違う個性をもっていることがわかるはず。そこで待っているのは、透明なガラスのドアではなく、錆びが入った鉄の扉なのですから。

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鉄の扉にはホテルのシンボルマークが。この先にユニークな空間が広がっています。

 

テンフェイス バンコク デザイン ホテル

デザイン性とリラックスした空気感の両立が可能なのは、こんなオブジェにも見られる遊び心のおかげです。

 

感性と知性が均衡するクリエイティヴ空間

「テンフェイス」とは、タイの国民的な叙事詩『ラーマキエン』のなかでシータという絶世の美女をめぐりラマ王と争う魔王トサカンに由来するそうです。ホテルのバー、<シータ・バー>はこの美女にちなんでいるのですね。トサカンは10の顔(10 faces = テンフェイス)と20の腕をもっています。転じて、すべてを見通す10対の目とものをかたちづくる20の腕を備えた、クリエイティビティを象徴する存在として、このホテルで再生しました。インテリアの随所にトサカンが描かれていますが、そのタッチからは、タイの伝統とモダニズムを股にかけたポップな感性が垣間見られます。トータルでホテルのデザインを手掛けたのは、タイでもっともホットな建築会社の一つ、IAW。トンローにあるファッションビル、<プレイグラウンド>や、バンコクに6店舗を展開する<グレイハウンド・カフェ>などのデザインで知られています。そのれらの経験を生かし、<テンフェイス>では、壁面に描かれたグラフィックと立体のオブジェをうまく組み合わせることによって、アーティスティックな空間を作り出しています。

テンフェイス バンコク デザイン ホテル

オブジェを配したレストラン『ワナラ』は、まるでアート・ギャラリーのような雰囲気。照明のデザインも凝っています。

 

テンフェイス デザイン ホテル バンコク

テンフェイス バンコク デザイン ホテル

ロビーに描かれたゾウもそうですが、随所に動物をモチーフにしたグラフィックが目につきます。神話の世界への案内人でしょうか。

 

テンフェイス デザイン ホテル

『ツー・ベッドルーム・スイート』の寝室。スタンドなど調度はシンプル&スタイリッシュ。

 

「5つ星クラス」を標榜するサービスも注目

インテリア・デザインだけではなく、設備も申し分ありません。79ある客室はすべて広々としたスイーツ仕様。18.5mのスイミング・プールやフィットネス・ジムもあります。前述の<シータ・バー>はDJブースを備え、心地よい音楽とともにオリジナル・カクテルを楽しめます。また、レストラン、<ワナラ・イートリー>では、西洋料理とタイ料理のフュージョンによる創作料理を提供。ワインの品揃えも自慢の一つです。プルンチット駅とホテルを結ぶシャトル・サービスも便利ですが、おもしろいのはチェックイン時に渡される『トサカンズ・ハート・ボックス』。中には、バスルーム用のアメニティのほか、BTSのプリペイド・カード、モバイルフォンで使えるSIMカード、iPod nano、おすすめスポットを掲載したマップなどが入っています。これらのキットは、まさに自分専用のコンシェルジュとして役に立ってくれることでしょう。

バンコク ホテル テンフェイス

最上級の客室『テンフェイス・スイート』は142㎡の広さ。リビングは壁を黄色にペイントしポップな印象ですが、ベッドルームはブラウンが基調でまた違ったムード。

 

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『ワン・ベッドルーム・スイート』は目が覚めるような赤が基調ですが、照明の効果で落ち着いた雰囲気に。

 

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<シータ・バー>の名物カクテルは8種のリキュールをミックスした『ラヴローン・トサカン』。ぜひお試しあれ。

 

テンフェイス デザイン ホテル バンコク

<シータ・バー>の営業時間は深夜の1:00まで。夜を彩る音楽はDJ PIPEKの選曲によるものです。

 

テンフェイス デザイン ホテル バンコク

『トサカンズ・ハート・ボックス』に入っているiPod nanoには、<シータ・バー>のDJがセレクトした音楽も収録。

 

テンフェイス デザイン ホテル バンコク

送迎サービスを使えば、BTSのプルンチット駅まで2分で到着します。

 

2ベッドルームの部屋にはキッチンも付いており、長期滞在用のサービス・アパートメントとしての機能もバッチリです。数週間滞在して、ホテルのデザインにこめられたコンセプトやストーリーをゆっくりと吟味し、自らの感性を磨く。そんな贅沢な旅をしたくなるホテルです。

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Address
81 Soi Ruamrudee, Wireless Rd., Bangrak 10330
Phone
02-695-4242
Wifi
無料
Area (Nearest Train)
プルンチット・エリア(BTS プルンチット駅)
Tips
www.tenfacebangkok.com/

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タイの『料理の鉄人』が腕を振るう
セレブな一軒家レストラン

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みなさん、こんにちは。

雨季真っ只中のバンコクですが、今年は異常気象なのか、朝夕決まった時間にドバーッとスコールが降っては上がるといったいつものパターンではなく、雨が降りたい時に降りたいだけ降る・・・・・・という、予測のつかない降り方となっています。

そんな季節は、オープンエアのレストランでの食事は避けたいものです。そこで今回は、室内でも十分に楽しめる、雰囲気、料理、サービス、パフォーマンスにいたるまで、すべてにこだわりが見られるレストラン<ISSAYA Siamese Club イサヤ・サイアミーズ・クラブ>をご紹介したいと思います。ちなみに、こちらはオープンエアのお席もありますので、自然に囲まれて食事を楽しみたい方は外の席をチョイスしてみてください。

この店は、タイ料理界でNo.1の名声と実力を誇るシェフ、イアン・キティチャイ氏を抜きにしては語れません。タイでも大人気のテレビ番組『料理の鉄人』に出演し、バンコクのほかにもアメリカやヨーロッパに店を構える実力派です。

築100年の一軒家を改装して作られた店内は、とてもカラフル!! でも、どこか落ち着く・・・・・・そんな独特の雰囲気を醸し出しています。食器類にもこだわりを見られ、ゲーン(スープ類)を入れるお椀はチェンマイに本店を構える人気店<GINGER ジンジャー>のもの。御飯(白米、玄米)の容器は日本の茶筒を思わせるような珍しい器です。細部にいたるまで趣向が凝らされ、料理が出てくるまでの時間をも楽しむことができるレストランです。

気になるお料理は、タイの宮廷料理に独自のアレンジを加えた創作タイ料理で、目で楽しみ、舌で楽しみ、余韻まで楽しむことの出来る「これぞ、エンタテインメント!」と言ったところです。お値段は、タイのセレブが通い詰めるだけあって、高級タイ料理店と呼ばれる部類ですが、お料理をサーブするときのパフォーマンスやスタッフのレベルの高さを考えると、リーズナブルかもしれません。

いつものタイ料理に飽きた時や、大切な記念日、お客様の接待時など、スペシャルな時にぜひ訪れたいレストランです。

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お店の場所はこちら—-> 美味タイMAP

 

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンを通じて日タイを結ぶプロジェクト「RUSIEstyle」
www.rusiestyle.com
所属事務所Yoshie Incのホームページ
http://www.yoshieinc.co.jp/

日本とは少し違う
タイの祝祭日、記念日

王妃誕生日を祝う

8月9日から12日までタイは4連休だった。8月12日は王妃誕生日である。この日が火曜日だったので現政権が月曜日を国民の休日にしたのだ。よってゴールデン・ウイーク並の休みが8月に誕生した。

本来、タイは日本より祭日が少ない。しかし、こうして臨時に祭日が制定されることがある。だから実際はタイの方が日本より祭日が多いのではないだろうか? 確かに長い休みを設けることで国民の消費活動が活発になり、それなりの経済効果は見込めると思う。旅行へ出かけたり、家族で食事に出かけたりする人が増える。我々飲食業にとっては願っても無い稼ぎ時となる。

特に王妃誕生日である8月12日はタイの母の日でもある。母親に贈り物を送ったり、食事に連れ出したりするのがタイの母の日の一般的な祝い方だ。自分の店でもそうだが、街中のレストランでも母親を連れた家族連れの姿が特に目立った4連休だった。

タイの場合は母の日もそうだが、父の日も祝う日が日本とは違う。国王誕生日である12月5日がタイでは父の日なのである。また子供の日はタイでは祭日ではない。政府指定の記念日で1月の第2土曜日が子供の日となっている。この日は日本と同じように子供向けのイベントがあちこちで開催される。子供にとっては一年で一番待ち遠しい日かもしれない。

この他にもタイには祭日ではないが、政府指定の記念日がいくつかある。なかでも一番知られているのが教師の日ではないだろうか? 1月16日の教師の日は一般の祭日ではないが学校は軒並み休みになる。この日はお世話になった教師へ感謝の気持ちを表すのがタイ社会の伝統なのだ。経済的事情や家庭の事情で若者が非行に走るのは日本もタイも同じだ。特に専門学校生の非行問題はタイでは深刻な問題になっている。「先生が向かう場所は、ローングリーアン(学校)とローングパック(警察の留置場)、それにローングパヤバーン(病院)の3か所だけ」などと揶揄もされることもある。それでもタイには必死に生徒と向き合う教師が沢山いる。タイ社会は教師を敬愛して止まない。だから今でも教師の日が祝われ続けているのだと思う。

教師。タイでは医師に次いで人気の高い職業である。

 

中村蒸一 Profile

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見た目もおいしい!!
華麗なるタイ料理の世界

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皆さん、こんにちは。

少し前に、日本が誇る和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、話題になりました。和食は、味、彩り、食器にいたるまで、目と舌で私たちを楽しませてくれますよね。

タイにも、食べる前からワクワクしてしまう、そんな料理があります。味や値段、早さが重視の屋台や大衆食堂ではなかなか出会うことが出来ないかもしれませんが、ホテルや高級店に行くと色鮮やかに彩られた、目にも美しい一品に出会うことが出来るでしょう。宮廷料理のような特別な食事ではなく、庶民の料理にひと手間加えた豪華な一品は、気軽に注文することができるうえ、優雅な気分にさせてくれます。

例えば、屋台でよく見かけるパッタイ(タイ風焼きそば)も、おしゃれに変身する料理の一つです。卵焼きをかぶせたり、大きなエビでアクセントを付けたり、盛り付け方によって見た目が全く違うものになるのが面白いところです。

このほかに、タイ料理の演出にかかせないのが、タイの伝統文化の一つである野菜やフルーツのカービング(彫刻)です。スイカやニンジン、キュウリやトマトに施された芸術は、料理に負けず劣らず存在感を発揮しています。ちなみに、タイの学校にはカービングの授業があるそうです。タイ人にとってカービングがいかに身近か理解していただけるでしょう。

ホテルや高級店で、庶民のタイ料理の変身っぷりをぜひ楽しんでいただきたいと思います。

 

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AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

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タイ人の賭博好きが垣間見れる
政府公認「宝くじ」の仕組み

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サッカーワールドカップ・ブラジル大会が終わった。タイでは現軍事政権が全試合を無料で中継放送するという大盤振る舞いに出た。通常は有料のチャンネル契約をしなければ見られない試合も多い。軍政の国民へのご機嫌取りとの声もあったが、多くの国民がワールドカップに熱狂した数週間だった。

そしてワールドカップ開催期間中のお約束事と言えばサッカー賭博である。タイでは賭博行為は違法だ。それでも賭けなしにワールドカップは楽しめない。それがタイ人の本音なのだろう。

ワールドカップ開催期間中、人と会えばどのチームに、いくら掛けているのか?が挨拶代わりである。どのチームを応援しているのか?じゃないのが面白い。もちろん日本チームの試合を分析、解説してくれる熱狂的なサッカーファンもタイに居ないわけではないが・・・・・・。

そんなこともあって、ワールドカップが終わると消息不明になる人が必ず出てくる。サッカー賭博の借金が膨らんで身動きが取れなくなった人だ。つまり借金から逃れる為に夜逃げするのである。

そんな賭博好きなタイ人の普段の楽しみと言えば政府公認の宝くじである。タイでは月に2回、宝くじが販売される。タイの宝くじは2枚が1組だ。1枚ごとの価格は40バーツだから1組だと80バーツになる。しかしこの価格には販売手数料が上乗せされていない。タイでは宝くじに手数料を上乗せして販売するのが普通である。この手数料が売り子たちの儲けになるのだ。

通常は1組90バーツから120バーツで売られることが多い。しかし人気のある番号は当選番号が決まっていないのに価格が高騰する。1枚150バーツで売られる宝くじもある。日本人的にはどうにも理解できないが、これがタイの宝くじ事情である。

ちなみに当選金は1等が200万バーツ。日本円で600万円だから1組だと1200万円になる。タイの物価からいえば1億2000万円の価値だろうか。末等は下2桁で1000バーツ。1組だと2000バーツである。この下2桁を狙うタイ人も多い。夢を買うのか? それとも楽しみを買うのか? タイ人の宝くじへの思いはきっと、その両方なのだと思う。

 

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ウイークエンドに楽しむ
スペイン・バル

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週末(土日)限定でオープンしている巨大市場<チャトチャック ・ウィークエンドマーケット>は、おみやげ物に、食品、洋服に、雑貨、食器に、アート作品、犬や猫、ウサギに熱帯魚などペットまで売っている、何でもマーケットです。卸売りの店が多く、各国からバイヤーが買い付けに来ています。格安でものが手に入るので、私もついついたくさん買ってしまいます。

今回は、そんな<チャトチャック ・ ウィークエンドマーケット>にある、陽気なスペインバルをご紹介したいと思います。この店を目的にウィークエンドマーケットを訪れる人もいるほど大人気なのが<VIVA8>。DJブースがあり、昼間からシンハービールを片手に踊る人もいて、にぎやかです。

店先でパフォーマンスをしながらパエリヤを作るのは、名物の「パエリヤおじさん」。オイルを引いたパエリヤ鍋に具や米を入れ、インゲンを5m、10mと徐々に離れながら鍋に投げ入れたり、お相撲さんの様に豪快に塩を撒いたりと、さまざまなパフォーマンスは必見です!! パエリヤがつくられる様子を楽しく見ることができので待つ時間も苦になりません。時には、そばにいるお客さんも参加させてもらえることもあります。ちょこっと塩味がきついのはこのパフォーマンスの賜物ですので、大目に見てあげましょう(!?)。

DJブースの横でお金を支払うと引き換え券がもらえます。パエリアはこの券と交換で受けとります。ドリンクは、カウンターでオーダーし、番号札をもらってテーブルで待ちましょう。パエリヤは150バーツ(約450円)ほどで、1皿に骨付きチキン、エビ、ムール貝、ポークと主要食材が必ず入っているのが心憎い気配りです。

明るい音楽とタイの気候、おいしいパエリヤで、気分はまさにスペインそのもの!! <チャトチャック ・ ウィークエンドマーケット>に来たら、食事はぜひ<VIVA8>にお立ち寄りください。

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この方が名物の「パエリアおじさん」。豪快なアクションが見もの

 

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移り変わるタイ人の味覚
お茶も無糖が主流に!?

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沖縄とタイは近い。似ている。そんな言葉をタイに住む沖縄の人から聞くことがある。特に料理は似ているものが多いのだとか。パパイアやにがうり、へちまなど共通する食材が多いこと。また豚肉を余すことなく食べる食文化が根付いていること。この2つがタイと沖縄の料理が相似する大きな理由の様な気がする。また沖縄を代表するお酒、泡盛はタイのラオ・カオがルーツといわれている。今でも泡盛の仕込みにはタイ産のお米が欠かせないらしい。

タイと沖縄の意外な接点。まだまだ探せば沢山ありそうだ。しかし沖縄から来た人が一番感激するのがタイのお茶らしい。沖縄の伝統的なお茶といえばサンピン茶。そのサンピン茶がタイでは至る所で買える。そのことが沖縄の人にとっては嬉しいようだ。ちなみにサンピン茶とはジャスミン茶のことである。沖縄では缶やペットボトルに入って自販機やコンビニで売られているほど一般的なお茶だそうだ。

確かにタイで売られているペットボトルのお茶は圧倒的にジャスミン茶が多い。ラベルに緑茶と書かれていても中身はジャスミン茶のことが多い。しかも砂糖が入っていて甘いのがタイのお茶の主流である。日本からの旅行者はそんなタイのお茶事情を知らない。日本と同じ感覚でペットボトルのお茶を買い、あまりの甘さにびっくりしたという話を良く耳にする。

しかし去年あたりから、ちょっと事情は変わってきている。日本のサントリーが無糖のウーロン茶をタイで販売開始したのである。それを追うように今年に入ってからは伊藤園の「お~い、お茶」がコンビニにも並ぶようになった。もちろん無糖である。以前はシンガポール製のポッカの日本緑茶ぐらいしか無糖のお茶は無かったタイ。しかし、ここ数年、無糖のお茶の人気は高まってきているようだ。これはきっと日本食レストランで緑茶を口にしたタイ人が無糖の良さを理解しはじめたのではと個人的には思っている。もちろんダイエット志向の高まりも理由の一つかもしれないが。

いずれにしても長年、甘いジャスミン茶で辛抱してきた身には本当に嬉しい流れである。一方、沖縄の人にとっては複雑な兆候かもしれないが・・・・・・。

ちなみにタイ語でもお茶のことは「チャー」と発音する。やっぱり中国語が語源なのだろうか?

 

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おなじみのマンゴーだけじゃない
タイはトロピカルフルーツの宝庫!!

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タラート(市場)によくあるフルーツ屋の店頭

 

東南アジアにあるタイは、トロピカルフルーツの宝庫です。

日本では高級なマンゴーが300円前後で買えたり、楊貴妃が美容のために食していたというライチや酵素たっぷりで健康作用に優れたパパイヤ、美白に効果的とされるマンゴスチン、栄養たっぷりのバナナ、ハリウッド女優の間で話題のココナツなどなど、挙げたらきりがないくらいたくさんのフルーツを街角でも目にします。

旅行でタイを訪れたら、ぜひ珍しいフルーツを食べてみてください。ちなみに、タイから日本への生フルーツの持ち込みは禁止されているので、ぜひ現地で味わい、思い出だけお持ち帰りましょう。

それでは、オススメのフルーツをご紹介しましょう。

タイは、フルーツを料理に上手に取り入れており、食後のデザートとしてだけではなく、食材としてもよく用いられています。まずは、単体で食べてもおいしく、料理に使ってもおいしい、『ソムオー』のご紹介です。日本で言う、文旦(ぼんたん)やザボンの親戚。ほんのり甘く、さわやかな酸味が特徴の柑橘類で、大きいものは人の頭くらいあります。皮がとても厚く、むくのが大変なので、町中の屋台などで売っているカットされてあるものを買うといいでしょう。料理としては、ソムオーの果肉をエビやフライド・オニオンなどと一緒にココナツ・ミルクやチリ・ペースト、ナンプラーで和えたサラダ『ヤムソムオー』が何ともタイらしい味が楽しめます。

続いてのオススメは、『チョンプー(ローズアップル)』。 日本では沖縄で栽培されているようですが、本州ではなかなかお目にかかれないフルーツで、見た目は濃いピンク色をしたピーマンといったところです。ところが、食べてみるとシャキシャキしていて梨のような食感。スッキリした甘みが身体の中にすーっと染み込みます。ほとんどが水分なので、一年中暑い南国にピッタリのフルーツです。

生フルーツを使ったスムージーも手軽に手に入るので、タイに来たらぜひ南国のフルーツをお試しくださいね!

 

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ソムオー チョンブー

 

 

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