月別アーカイブ: 2015年5月

タイに雨季が来ると
忙しくなる人々

IMG_9589

この程度の雨は、まだまだ序の口です

買い替えるか、修理をするか。但し修理をする場合は部品が届くまで1週間かかる。その間、携帯電話無しという訳にはいかないし・・・・・・。迷った挙句、新品のiPhoneを買い、壊れたものも修理をしてから手放すことにした。

ソンクランが終わった4月後半。こんな話を現地に住む日本人からちょくちょく聞く。その度に、『風が吹けば桶屋が儲かる。』、この諺が脳裏をかすめるのだ。

ソンクランは「水掛け祭」とも呼ばれる。タイに来たばかりの日本人ばかりじゃない。意外とタイ人でもソンクラン期間中に携帯電話を水で駄目にしてしまう人が多い。ソンクランが終わると街中の携帯電話屋さんは大忙し。まさに稼ぎ時なのだ。

そういえば、もうひとつソンクランが終わると忙しくなる業種の人がいる。ソンクランに前後してタイには本格的な雨季がやって来る。この雨季につきものなのが洪水だ。たった1時間の雨でも場合によっては路地のあちこちが冠水して車が往来できなくなることも少なくない。

日本から3月に赴任してきた人のなかには、この雨季になって、はじめて自分のマンションの前が洪水することに気づく人も出てくる。或いは自宅の前は洪水にならなくても、自宅にたどり着くまでの道路が冠水して家に中々帰りつけないという人も出てくる。

こうなると部屋を移りたいと思う人が増えてくる。だから雨季になると日系の不動産屋さんは忙しくなるのだ。

有難いことにタイの場合は不動産屋さんに部屋を紹介して貰っても借り手が仲介料を取られることはない。貸し手である大家さんが不動産屋さんに借り手紹介料という形でお金を払うのがタイの不動産業のスタイルなのである。だから部屋を替わるのは基本無料。それどころか、契約する家賃によっては家電製品が無料で付いてくる場合もある。また、引っ越しに掛る移動費を負担してくれる場合だってあるのだ。まさに至れり尽くせり。そんな事情も相まって、雨季の不動産屋さんは大忙しなのである。

バンコクで部屋を探す時は大雨の後が良し。もしタイ語が堪能なら大雨の後でなくても、物件の近くで待機しているバイクタクシーの運転手にこの辺は洪水にならないか聞いてみることをお忘れなく。

 

IMG_9728

この時期は、不動産屋さんの広告にも力が入っています

 

中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」