タイの基礎知識

タ イ料理にタイ式マッサージ、仏教遺跡にかわいい雑貨など、タイ旅行の楽しみは数えきれないほどたくさん。また「微笑みの国」とも称される、そこに住む人々 のおおらかさ、ホスピタリティにも癒されます。一度タイを訪れると、この国のことがもっと知りたくなるはず。まずはタイの基礎知識と豆知識からお勉強しま しょう。

タイの国土、人口

面積:513,120㎢ (日本、377,914㎢の1.36倍)
人口:約66,405,000人 (日本、約126,530,000人の0.52倍)
首都:バンコク 人口約8,250,000人(東京、約13,270,000人の0.62倍)

民族

タイ族75% 中国系14% そのほか(マレー系、インド系、モン族、カレン族など)11%
◆タイ国内で混血が進んでいるため、一説によると「タイ人で中国系の血が流れていない人を探す方が難しい」と言われています。

宗教

仏教95% イスラム教4% そのほか(キリスト教、ヒンドゥー教、シーク教、道教)1%
◆タイで信仰されている仏教は「南方上座部仏教」で、日本で信仰されている大乗仏教とは異なります。上座部仏教は釈迦の教えをより純粋な形で保存してきたと言われ、より厳しい戒律を守っています。

ユネスコ世界遺産登録

スコータイの歴史上の町と関連する歴史上の町(1991年文化遺産登録)
◆13世紀に栄えたタイを平定した初の王朝、スコータイ王朝が残した遺跡群
古都アユタヤ(1991年文化遺産登録)
◆14〜18世紀に栄えたアユタヤ王朝の遺跡。ビルマの侵攻により多くが破壊される
バーンチエン遺跡(1992年文化遺産登録)
◆タイ東北部から出土した紀元前2000〜3000年頃の東南アジア独自の古代遺跡
トゥンヤイーフワイ・カーケン野生動物保護区(1992年自然遺産登録)
◆タイ中部に広がる野生動物保護区で一般の人の立入りは禁止
ドンパヤーイェンーカオヤイ森林地帯(2005年自然遺産登録)
◆バンコクの北東に広がる森林地帯で野生動物が多く生息する

マナー

旅行中タイの人々といい関係を保てるように、タイのマナーをしっかり覚えておきたいですね。

【寺院で】
• 露出度の高い服装はNGです。袖のあるシャツ、長いパンツかスカート、つま先を覆う靴が無難。
• 本堂や礼拝堂には靴を脱いで入ること。つま先を仏像に向けるのは非礼に当たります。必ずつま先を後ろに向けて正座しましょう。
• 女性は絶対に僧侶にふれてはいけません。女性にふれられた瞬間にその僧侶は破戒となってしまいます。

【王室関連】
• タイには不敬罪があります。王室の悪口などは決して口にしないでください。
• 公共の場では8:00と18:00に国歌か王室讃歌が流れます。その際には立ち上がって不動の体勢を。帽子をかぶっている時は、必ず脱いでください。また映画館や劇場でも開演前に国歌が流れます。その際にも脱帽&起立を。
• タイの紙幣にはプミポン国王の肖像が描かれています。破いたり、落書きしたりしてはいけません。硬貨も粗末に扱わないように。

【公共の場で】
• タイでは頭は精霊が宿る大切な場所とされています。相手がかわいい子どもでも、他人の頭部にふれないようにしましょう。
• 足の裏は不浄とされています。足を組んだりして足の裏がほかの人に向くようなことは避けましょう。また、人の足をまたぐのも失礼。人の足が邪魔で通れない場合は、ひと声かけて足をずらし、スペースをつくってもらいましょう。

【山岳民族の村で】
• 村の人々の写真を撮る際には必ず許可を得ましょう。
• 村の入口にある魔除けの柱など、神聖であるとされているものにはふれないように。
• 子どもに菓子やお金を与えないように。物乞いのクセがついてしまいます。
• 豚など村を歩いている動物は村の財産です。無闇に近づいたり構ったりしないように。

【マーケットで】
• その商品を買う気がある場合以外は値引き交渉は控えましょう。値切って底値を引き出した挙げ句に買わないのは、マナー違反。お店の人もガッカリしてしまいます。

【食事の際に】

• タイの人々はおもにスプーンとフォークを使って食事をとります。左手にフォークを持って料理をかき集め、右手のスプーンですくって食べます。スプーンはナ イフ代わりにもなります。タイ人がどんな風に食べているか、観察してマネしてみましょう。食器は基本的には持ち上げず、スープもスプーンやレンゲですくっ て食べます。食器に口をつけることはマナー違反です。
• 最初は戸惑うチップ。レストランでは、料金にサービス料が含まれる場合と含まれない場合があります。含まれていれば、おつりの小銭を置いておけばOK。含 まれない場合は、支払い金額の10%以上が基準になります(最大でも100バーツ)。サービスの善し悪しによって判断しましょう。

Tips

• バンコク市内ではトゥクトゥクもたくさん走っています。これを利用するのは料金交渉が必要ですが、バンコクではトゥクトゥクが観光化しているため、タク シーよりも高い料金になりがちです。値切っても限界があるので、よほど高い場合を除いて、潔くあきらめることも肝心です。
• 宿泊先のホテルの案内カードを必ず入手しましょう。タクシーの運転手は、英語が通じないことが多く、また、日本人のタイ語は、アクセントやイントネーションの違いからなかなか通じません。カードを見せた方が手っ取り早いし安心です。
• おしゃれな若者達が集うバンコクのクラブ。入口で年齢を確認されるので、パスポート( コピーで可)持参で。男性はサンダル、半ズボンは入店を拒否されることもあるので注意してください。