月別アーカイブ: 2016年9月

LCCの相次ぐ就航で
甦ったドンムアン空港

ドンムアン到着ゲート

そうか、もう10年も経つのか。スワナプームにあるバンコク国際空港の開港は2006年9月28日。今年は開港10周年の節目の年なのだ。しかし、それを祝うような雰囲気を空港内で感じることはない。目につくとすればタイ国際航空の創業56周年とか、日本航空のバンコク線就航60周年といった祝賀メッセージぐらいだ。たかが10年ということなのだろうか?

新バンコク国際空港が開港した際に、社員旅行でシンガポールへ行った。飛び立った空港は閉港間近のドンムアン、旧バンコク国際空港。そして戻って来たのは開港したてのスワナプームの新バンコク国際空港だった。新空港では預けた荷物が、なかなか出てこなく途方に暮れたのを覚えている。それでも新旧の2つの空港をまたいだ旅行は意図したものではなかったが貴重な思い出となった。

バンコク国際空港がスワナプームに移ってからドンムアン空港は閉港されるはずだった。しかし、相次ぐ施工不良などのトラブルと増え続ける利用客に対処するために、なんと翌年2007年からドンムアン旧空港は再開港したのだ。しかし、当初はほとんど利用客がいなかった。それから5年後、ドンムアン空港に新風を呼び込んだのは航空会社『エアアジア』だった。『エアアジア』がドンムアン空港をハブ空港として利用し出すと他のローコストキャリア(LCC)と呼ばれる航空会社も追随したのだ。ドンムアン空港は格安航空ターミナルとして新たに生まれ変わったのである。

そんなこともあって、昨年ぐらいからドンムアン空港に友人や知人を迎えに行くことも多くなった。『エアアジアX』や『スクート』などが日本路線を就航させているからだ。ドンムアン空港がスワナプーム空港と違うのはツアー客が少ないことだろうか。ツアー会社やホテルなどの出迎えはほとんど目にしない。来る人も出迎える人も個人がほとんどだ。

そんなドンムアン空港のレストラン街に今年、日本食レストランがオープンした。ファーストフードの形態で価格もお手頃である。それにしても本格的なラーメンや牛丼がまさかドンムアン空港で食べられるようになるとは・・・・・・。

スワナプーム空港の開港10周年よりも、どんどん活気づくドンムアン空港の方が気になって仕方がない。『ライオンエアー』や『ベトジェット』などといったアセアン諸国のLCCが続々とタイ国内線へと進出してきている。

果たしてタイに新幹線は本当に必要なのだろうか? 地方に空港を整備する方が経費的にも理にかなうような気がしてならない。

ドンムアン改装されて綺麗に

ターミナルの内観も改装されてきれいになりました。

ドンムアン内の牛丼屋

手ごろな値段で人気の牛丼屋が進出!

 

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

思わぬところに落とし穴
パスポート狂騒曲

再入国許可証とビザ

かれこれ8年ぶりだと思う。今月末に所用でベトナムのハノイに行くことになった。ネットでベトナムの入国に関して調べると、日本人はビザなしで15日間は滞在できるようだ。しかしタイ人の場合はビザなしでも30日の滞在が認められている。タイ人のほうが日本人より好待遇なのだ。しかし、気になったのがベトナム入国時にパスポートの有効期限が日本人でもタイ人でも6か月以上あることがビザなしの入国の条件になっていることだ。慌てて自分のパスポートを確認すると、有効期限は2017年2月14日まで。なんと5か月しか有効期限は残っていない。たった2泊3日だし、往復の航空券も手配できている。ほんの1か月足りないだけだ。何とかならないものかと思い、ベトナム大使館に電話をしてみた。すると入国はできるが事前にビザを取得してくれとの返事だった。やれやれ。ビザを申請するのは面倒だしなぁ・・・・・・。少し悩んだ挙句、新しく旅券を更新することにした。

タイに在留届を出している邦人はタイの日本大使館領事部で旅券の更新手続きをすることができる。所用期間は3日間。費用は5年有効のもので3080バーツ、10年有効のものは4480バーツだ。今回は10年有効の旅券に更新した。日本だと10年有効の旅券は1万6000円である。しかしタイでは今のレートだと1万3440円の計算になる。為替の関係とはいえ、ちょっと得した気分だった。しかし、喜んでばかりはいられない。旅券を更新したらやらなければならないことがある。それは、旧旅券の中にある業務滞在ビザや再入国許可を、新しい旅券へ移し替える手続きだ。これはタイの入国管理局へ行って手続きする必要がある。自分でやることも可能だが、手間と時間を考えた挙句、馴染みの代行業者へお願いすることにした。それでも必要書類や委任状などを用意しなくてはならない。とりあえず書類も揃ったし無事に終わるかと思いきや、やっぱりスムーズにはいかなかった。業務滞在ビザは問題なく移し替えることができた。しかし、再入国許可は申請した場所でしか移し替えの手続きができないという。たまたま今年の再入国許可は入管本部ではなく、スワナプーム空港で取得していた。全く役所というところは融通が利かないところである。結局、再入国許可はスワナプーム空港の入管窓口まで出向いて自分で手続きをしてきた。手数料は掛からないが、空港と事務所の往復に3時間も掛かった。

新しく旅券を申請してから1週間。業務ビザや再入国許可の移し替えに、これほど奔走させられるとは・・・・・・。これでやっと新しい旅券でベトナムへ旅立てる。なんか部屋の引っ越しを終えたような達成感があった。

空港の再入国許可窓口

スワンナプーム空港にある再入国許可窓口。はるばるやって来ました。

旅券の更新完了

無事にパスポートの更新完了。予想以上に手間がかかりました。

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」