月別アーカイブ: 2013年9月

あんなものまで付いてくる!
タイはおまけ天国

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意外かもしれないが、タイはおまけ天国である。何かにつけておまけが付いてくる。
「おまけを制する者が市場を制する」
タイではそういうことらしい。おまけと聞いてグリコしか思い浮かばない日本人にはピンとこないかもしれない。しかし、おまけはタイの市場を知る大きなキーワードなのだ。
タイの人々にとって、どんなおまけが付いてくるかは物を買う時の大きな判断基準の一つになっている。
一番オーソドックスなのは、粗品進呈型のおまけである。コーラの大瓶を3本買うと特製のグラスが1個付いてくるといったパターン。これはひと昔まえの日本でもよく見かけた販促方法である。このほかにもインスタントラーメンに特製の丼、お菓子に定規、洗剤にタオルなどなどといた様々なおまけがある。とにかく多種多様、大した金額のものではないがなぜか消費者の心をくすぐるおまけが多いのはさすがだと思う。
個人的にビックリしたおまけはコンドミニアムを買うとトヨタの乗用車が1台付いてくるというおまけ。なかなかのスケールでかいおまけもタイにはある。
もうひとつタイで主流のおまけがある。1個買うともう1個進呈というおまけだ。食料品や日用雑貨に多い。どうせなら半額で売れば良いのにと思う。しかし在庫処分や賞味期限が迫った場合は効果的な販促方法かもしれない。なにせ数がさばける。これもタイ人が大好きなおまけのパターンだ。
このほかにもバイキングスタイルのレストランに4人で来ると1人分が無料というおまけも結構人気があった。新車で自動車を買う1年間の任意保険やガソリン代が無料というおまけも今では結構主流かもしれない。
とにかくタイは、おまけありきなのだ。今後どんなおまけが登場するのかちょっと楽しみでもある。
一方あんまり嬉しくないおまけもあるので要注意。タイ人の嫁さんを貰ったら連れ子がいて、いきなり2児のパパになったというおまけ。ついでに両親の賭博の借金まで背負わされたとか。これは笑い話にもならない、タイらしいおまけの話である。タイで結婚する場合は事前のおまけ調査をお忘れなく。

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
詳しくはこちらをクリック!

インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

タイではまだまだ現役
公衆電話をめぐる事情

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公衆電話ボックス。今、日本では滅多に見かけることがなくなった。公衆電話自体も駅や公共施設以外ではなかなかお目に掛ることはない。

子供の頃、外出する時は、いつでも家に電話を掛けられるよう10円玉を数枚持たされた。それが何時しかテレホンカードになり、今や電話機自体を持ち歩く時代である。一家に一台が一人一台になった。そして、街から公衆電話ボックスが消えたのである。

ここタイも2000年以降、携帯電話が急速に普及した。家に固定電話がなく、携帯電話だけの人も珍しくない。それほどまでタイで携帯電話が普及した一番の要因はプリペイド方式の導入ではないだろうか。

面倒な手続きがいらない。基本料金が掛らない。また電話会社にしてみれば電話代の取り逃しのリスクはゼロ。請求書を郵送する手間もいらない。双方にとって良いことずくめの方式なのだ。

これはあくまでも個人的な憶測である。タイでは携帯電話の利用者の7割から8割がプリペイド方式なのではないだろうか。

プリペイドの支払いは街の中のコンビニやスーパーなどで簡単にできる。しかも20Bからと少額なのはタイならでは。

しかし、これほど携帯電話が普及しても公衆電話や公衆電話ボックスが街から消える気配はない。日本とは違うのである。何故か?

プリペイド方式では残額がなくなっても着信は可能なのだ。月末近くになるとお金が無くなり携帯電話が着信専用になる。そんなタイ人は少なくない。そんな人たちは自分から電話を掛ける時、公衆電話を使う。タイの公衆電話は1Bから掛けることができる。上手く使えば携帯電話よりも通話料が安くなる。  そのことを彼らはちゃんと知っているのだ。

携帯電話と公衆電話の共存。携帯電話が普及することで、公衆電話の新たな需要が生まれる。なんともタイらしい共存だと思う。

 

中村蒸一 Profile

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