月別アーカイブ: 2014年2月

タイにいる限り避けては通れない
憂鬱な2月がやって来た

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+ ビザの更新スタンプと再入国許可書

 

2月は疲れる。当たり前のことながら2月は普段の月より日数が少ない。だから、どうしても仕事が前倒しになる。自営業者にとって月末の3日間というのは本当に侮れない。

しかし、それ以上に心重たいのが滞在査証と労働許可証の更新が2月だということだ。

たまたま最初に査証を申請したのが2月だった。これがそもそもの間違いだったのである。ただでさえ忙しい2月に本来の業務以外の仕事がごっそりとやって来る。だから2月は他の月以上に疲れるのだ。

タイで働くにはまず就労者としての滞在査証を取得する必要がある。ビジネスビザ、時には略してBビザとも呼ばれる。この査証は基本的に1年ごとに更新が必要で、かつ延長しなければならない。

この更新の際に必要な書類が実に大変なのだ。タイで働き始めた16年ほど前は、いとも簡単に更新が可能だったのに・・・・・・。

しかし、ここ数年は不法就労者が増えている事もあって審査は年が変わるごとに厳しくなってきている。必要な書類もどんどん増えてきているのだ。

会社の登記簿・謄本、所在地証明、収支決算書、納税一覧証書、従業員一覧表、社会保険納付書など会社の経理に関わる書類がほぼ全部必要。登記簿は複写ではなく原本ではなくてはいけないなど細かい決まり事もある。

そして個人的なものでは医者による健康診断書も必要である。しかも血液検査が義務づけられているのだ。

また、会社の住所が確認できる写真、会社の建物全体が確認できる写真も用意しなければならない。入管が立ち入り検査に行く際に辿り着きやすいいよう提出が義務付けられている。実は、それでもまだ終わりではない。

本人が自分の会社で雇用している従業員と一緒に働いている写真も5枚ほど用意しなければならない。そしてお決まりの顔が写った証明写真も2枚用意する必要がある。

あぁ、こう書いているだけでも気が重たくなる。不正をする人が多いから審査を厳しくしなくてはならない。その理屈も分かる。でも、自分らで自分らの仕事を増やしているだけじゃないのか。そう思うと、ちょっと入管の職員が気の毒でもある。

基本は不正ありき。これがタイの入国管理審査の基準なのだ。

なにはともあれ今年も査証と労働許可証の更新が無事に終わった。極寒の日の翌日に春の風を体全体に受けたような爽快感を今味わっている。

 

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
詳しくはこちらをクリック!

インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

地元っ子も外国人もOKの<イムちゃん食堂>

バンコク イムちゃん食堂

今回は、地元のタイ人や外国人観光客でいつもにぎわっている大衆食堂<イムちゃん食堂>をご紹介します。
食堂と言いつつも、車1台がギリギリ通れる細いソイ(小道)を挟んで両側にテーブルが並ぶ、開放感たっぷりな店構え。オープンエアで暑いなか、タイ料理を食べる・・・・・・「これぞ、THE東南アジア!」な雰囲気を味わうことができる食堂です。
さて、気になる料理ですが、壁いっぱいにメニューが貼られています。どれにしようか迷ってしまいますが、ご安心を。すぐ近くに<ワットポーマッサージスクール・スクンヴィット校>があり、日本人のお客さんが多いため、テーブルに写真付きの日本語メニューがあるからです。写真を見て料理をイメージできるので、オーダーに失敗するかもという心配がありません。
さらに面白いのが、厨房がむき出しなこと。料理を作っているところを見ることができるので、待っている間も苦になりません。食材の匂いや調理する音に食欲をそそられます。
上の画像は『クワッガイ』と言う名前で、『センヤイ』と呼ばれる太きしめんのような麺を、卵や鶏肉と炒めてナンプラーで味付けした、日本の焼うどんのような料理です。 濃い味の多いタイ料理の中では珍しく、辛くないあっさり系の味です。辛さが欲しい方は、テーブル上にある4つの調味料(砂糖、酢漬け唐辛子、粉唐辛子、ナンプラー)を足して、自分なりの味をお楽しみください。
ここ「イムちゃん食堂」は、スクンヴィット通りを挟んで向かい側にも支店があるますよ。

イムちゃん食堂

イムちゃん食堂

 

お店の場所はこちら—-> 美味タイMAP

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンAngSanaのWebサイト
www.facebook.com/rusieduttonAngSana

AngSana AKIKOのルーシーダットンを広めタイ!
http://angsanaakiko.wix.com/akiko

本場食材で、わきあいあいとつくるタイ料理

タイ料理 料理教室 バンコク

メニューは曜日によって変わります。土曜日はこの3品をつくります。手前からタイ風ピリ辛オムレツ・サラダ、鶏肉のバジル炒め、パイナップル入りエビ・カレーです

英語でも大丈夫!楽しく料理

バンコク市内にはタイ料理の教室がたくさんあります。なかには日本語で教えてくれる教室もありますが、せっかくタイに来たんですから、世界の人たちと一緒にタイ人の先生から、直接学びませんか? <ソンポン・タイ・クッキング・スクール>のレッスンは英語なので、日本人以外に欧米人や香港・台湾の人も参加していて、国際交流も楽しめます。「英語でレッスン」と言っても、簡単な英語なので安心してください。そもそも言葉がわからなくても、見よう見まねで料理はできますし、困った時は日本語のわかるスタッフがケアしてくれます。ちなみに受講料は1000バーツ。日本語によるレッスンの1/3くらいです!

タイ料理教室 バンコク

キッチンテーブルには石のすり鉢が。スパイスの調合から教えてくれるのです

タイ料理の真髄を会得すべし!

レッスンは近所の市場訪問からスタート。ココナツ・ミルクの精製を見学したりスパイスをかじってみたりしながら活気ある市場を歩くと、だんだん気分も盛上がって来ます。
さてスクールに戻ってクッキング開始。「タイ料理の基本は、”辛さ”と”甘さ”、そして”酸っぱさ”です」と講師のコイ(Koy)先生。テキパキと手本を見せて くれます。そして自分のクッキング・ステーションに戻って実践。手順がわからない時は、日本語がわかるガス(Gas)さんにヘルプを求めましょう。
基本的に、食材を刻む、スパイスをすりつぶす、炒める、和えるなど、簡単な作業の積み重ねですが、切り方や食材を投入する順番など、要所要所にコツがあるのですね。トマトの皮でバラの花をつくるといったテクニックも教えてもらえます。

タイ料理教室 バンコク

市場ではみんな興味津々。スパイスから野菜、肉類までいろいろな食材が売られています

 

タイ料理教室 バンコク ハーブ

ショウガ、唐辛子、レモングラスなどのハーブをセットにしたもの。これは便利ですね

 

タイ料理教室 バンコク

コイ先生のお手並みを見ていると簡単そうに見えるのですが、これがなかなか難しい

 

タイ料理教室 バンコク

この日は、日本人のほか、香港、台湾の人が参加。みなさん国籍に関わらずフレンドリーです

 

タイ料理教室 バンコク

石臼を使ってガシガシ、スパイスをつぶします。石の棒の重みを利用するとうまくいきます

 

タイ料理教室 バンコク

むいたトマトの皮をクルクルと巻いていくと真っ赤なバラの花のできあがり

 

最後はみんなでパーティ気分

1つのテーブルに全員が集まってデザートをつくった後は、奥のテーブルについて試食タイム。レッスンが始まった時は見知らぬ仲でしたが、この頃にはすっかり顔見知りに。簡単な英語が話せれば、より話も弾みます。
お邪魔した日は、たまたま日本から来た受講生の方のバースデイでした。急に部屋の照明が落ち運ばれて来たのは、キャンドルで彩られたバースデイ・ケーキ! これにはご本人もビックリ。受講生全員で『ハッピーバースデイ』を合唱して盛り上がりました。
終始、アットホームな雰囲気でリラックスしてレッスンが楽しめたのは、スタッフのみなさんのホスピタリティのおかげです。バースデイ・サプライズは、誕生日だったご本人だけではなく、一緒にお祝いした一人一人にとっても素敵な思い出になったでしょう。

タイ料理教室 バンコク

「外国の人にお祝いしてもらえるなんて初めて!」とご本人もすごく感激していました

 

タイ料理教室 バンコク

コイ先生「スクール名のソンポンは、タイ語で”夢は叶う”という意味」

 

タイ料理教室 バンコク

ガスさんは、上手な日本語で受講生に話しかけて、場をなごませます

 

タイ料理教室 バンコク

シーロムのソイ13を入ってしばらく行くとスクールがあります

 

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31/11 Silom Soi 13, Silom Rd., Bangrak 10500
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02-233-2128
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シーリロム・エリア(BTS チョンノンシー駅)
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事前に予約するとチョンノンシー駅まで迎えが来ます。待ち合わせ場所はチョンノンシー駅の北側の改札を出たところです。

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タイ人の心を動かすイベント
大人気の『さっぽろ雪まつり』へ

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+ 雪まつり最後の夜。そこではフィナーレの式典が行われていた

 

日本の冬の風物詩といえば『さっぽろ雪まつり』だ。1950年にはじまった雪まつりは今年で65回目を迎える。いまや歴史と伝統を感じるこの祭りに実はタイも大きく関与しているのをご存じだろうか。

『さっぽろ雪まつり』会場内で行われる国際雪像コンクールにタイチームは1974年から参加を開始。その後、参加を取りやめた年も何年かあったようだ。

そんなタイチームが雪まつりで注目を浴びるようになったのは2000年に入ってからのことである。これまで準優勝止まりだったタイチーム。しかし2008年から2010年まで3年連続で雪像コンクール優勝を獲得。雪に全く縁のない国の人がまこと器用に雪像を彫り上げる。その姿は会場に足を運んだ多くの人たちの感動を誘った。前代未聞の快挙は日本でもかなり話題になったようだ。

そしてこのビッグ・ニュースはタイでも大きく報道され「さっぽろ雪まつり」が多くのタイ人に知れ渡るきっかけになったのは間違いない。

2012年の冬からバンコクと札幌間にタイ国際航空の定期便が就航。2013年の秋からは週3便だったフライトがデイリー就航へとなっている。

いまや「さっぽろ雪まつり」だけでなく北海道はタイ人に人気の日本を代表する観光地なのだ。

さて今年も『さっぽろ雪まつり』にタイ人スタッフと参加してきた。これまで5回は雪まつりに参加している。しかし今年のお目当ては雪まつり自体ではなかった。

雪像大破壊。

雪まつりが終わった翌日に行われる雪像の解体式に参加してきたのだ。

午前8時。雪像作りに協力した陸上自衛隊と大会実行委員会の関係者が雪像の前に整列。雪像に清酒をたむけ、一同で敬礼を終えると重機が雪像へ向かう。

「どさっ、どさっ・・・・・・どっ、どっ、どぉ」。

重苦しくも乾いた音が会場内を包む。

「あぁ・・・・・・っ」

タイ人の口からも、日本人の口からも、こぼれ出た言葉はこの一言だけだった。驚き、動揺、そして何とも言えない儚さと寂しさ。

解体された雪像の雪は春まで大通公園で雪山になって過ごすらしい。

帰り際、雪山に向かってタイ人と一緒に手を合わせる。

墓じゃないのだから・・・・・・。

でも手を合わせたくなる何かが雪山にはあった。

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+ 解体式に臨む陸上自衛隊の隊員の方々

 

写真③

+ いよいよ重機のスコップが雪像へ向かう

 

写真④

+ だんだんと雪像が雪山へと変わっていく

 

 

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
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インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

これが同じ料理だなんて・・・・・・

パッタイ バンコク

パッタイ バンコク

皆さんは、味噌汁など家庭で慣れ親しんできた味はありませんか? 味噌の種類こそ違えど、味噌とダシで作る味噌汁はお店でも家庭でも、そんなに大きな差はないと思います。 もちろん、家庭の味やお店の味は星の数ほどあり、人によって好みも違いますが、イメージと全然異なるものが出てくることってなかなかないですよね?

ここタイには・・・・・・あるんです。お店によって、味付けや具材が微妙に異なるのはもちろんですが、たまに「これは、違う料理でしょう」とびっくりすることがあります。

例えば、パッタイ。一般的なパッタイ(写真上)は、「センレック」と呼ばれる、きしめんよりも少しだけ細い米麺を炒め、エビやモヤシが入り、タマリンドソースで味付けされたものですが、私が経験した「びっくりパッタイ」(写真下)は、麺からして違いました。ビーフンに似た細麺をモヤシと一緒に炒めたあっさり味。それはそれでおいしかったのですが、思い描いていた、ニラが添えてあって平たい麺で・・・・・・という思い描いていたパッタイとまったく違いショックを受けました。

ほかに、びっくりガパオの経験もあります。一般的なガパオは、挽肉とホーリーバジル、唐辛子を炒めた、非常に辛くてご飯が進む味付けなのですが、「びっくりガパオ」は、ホーリーバジルに唐辛子に・・・・・・と、ここまでは良いんですが、さらに、挽肉の代わりに小さく切った鶏肉が入り、極めつけは、タマネギです! タマネギの甘味がガパオの辛さを殺してしまい、「まったく違う料理だなぁ」なんて思いながら食べたのでした。この「びっくりガパオ」は、リゾート地、クラビで食べたので、「外国人観光客向けに味を変えているのかな?」なんて思いましたが、バンコクでもこういったガパオを出すお店があるようです。

お店によって微妙に違った味が楽しめるので、食べ比べをするのも面白いかもしれません。

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンAngSanaのWebサイト
www.facebook.com/rusieduttonAngSana

AngSana AKIKOのルーシーダットンを広めタイ!
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