月別アーカイブ: 2014年7月

タイ人の賭博好きが垣間見れる
政府公認「宝くじ」の仕組み

DSCF7918

サッカーワールドカップ・ブラジル大会が終わった。タイでは現軍事政権が全試合を無料で中継放送するという大盤振る舞いに出た。通常は有料のチャンネル契約をしなければ見られない試合も多い。軍政の国民へのご機嫌取りとの声もあったが、多くの国民がワールドカップに熱狂した数週間だった。

そしてワールドカップ開催期間中のお約束事と言えばサッカー賭博である。タイでは賭博行為は違法だ。それでも賭けなしにワールドカップは楽しめない。それがタイ人の本音なのだろう。

ワールドカップ開催期間中、人と会えばどのチームに、いくら掛けているのか?が挨拶代わりである。どのチームを応援しているのか?じゃないのが面白い。もちろん日本チームの試合を分析、解説してくれる熱狂的なサッカーファンもタイに居ないわけではないが・・・・・・。

そんなこともあって、ワールドカップが終わると消息不明になる人が必ず出てくる。サッカー賭博の借金が膨らんで身動きが取れなくなった人だ。つまり借金から逃れる為に夜逃げするのである。

そんな賭博好きなタイ人の普段の楽しみと言えば政府公認の宝くじである。タイでは月に2回、宝くじが販売される。タイの宝くじは2枚が1組だ。1枚ごとの価格は40バーツだから1組だと80バーツになる。しかしこの価格には販売手数料が上乗せされていない。タイでは宝くじに手数料を上乗せして販売するのが普通である。この手数料が売り子たちの儲けになるのだ。

通常は1組90バーツから120バーツで売られることが多い。しかし人気のある番号は当選番号が決まっていないのに価格が高騰する。1枚150バーツで売られる宝くじもある。日本人的にはどうにも理解できないが、これがタイの宝くじ事情である。

ちなみに当選金は1等が200万バーツ。日本円で600万円だから1組だと1200万円になる。タイの物価からいえば1億2000万円の価値だろうか。末等は下2桁で1000バーツ。1組だと2000バーツである。この下2桁を狙うタイ人も多い。夢を買うのか? それとも楽しみを買うのか? タイ人の宝くじへの思いはきっと、その両方なのだと思う。

 

中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
詳しくはこちらをクリック!

インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

ウイークエンドに楽しむ
スペイン・バル

_†____ 1-16(1)

週末(土日)限定でオープンしている巨大市場<チャトチャック ・ウィークエンドマーケット>は、おみやげ物に、食品、洋服に、雑貨、食器に、アート作品、犬や猫、ウサギに熱帯魚などペットまで売っている、何でもマーケットです。卸売りの店が多く、各国からバイヤーが買い付けに来ています。格安でものが手に入るので、私もついついたくさん買ってしまいます。

今回は、そんな<チャトチャック ・ ウィークエンドマーケット>にある、陽気なスペインバルをご紹介したいと思います。この店を目的にウィークエンドマーケットを訪れる人もいるほど大人気なのが<VIVA8>。DJブースがあり、昼間からシンハービールを片手に踊る人もいて、にぎやかです。

店先でパフォーマンスをしながらパエリヤを作るのは、名物の「パエリヤおじさん」。オイルを引いたパエリヤ鍋に具や米を入れ、インゲンを5m、10mと徐々に離れながら鍋に投げ入れたり、お相撲さんの様に豪快に塩を撒いたりと、さまざまなパフォーマンスは必見です!! パエリヤがつくられる様子を楽しく見ることができので待つ時間も苦になりません。時には、そばにいるお客さんも参加させてもらえることもあります。ちょこっと塩味がきついのはこのパフォーマンスの賜物ですので、大目に見てあげましょう(!?)。

DJブースの横でお金を支払うと引き換え券がもらえます。パエリアはこの券と交換で受けとります。ドリンクは、カウンターでオーダーし、番号札をもらってテーブルで待ちましょう。パエリヤは150バーツ(約450円)ほどで、1皿に骨付きチキン、エビ、ムール貝、ポークと主要食材が必ず入っているのが心憎い気配りです。

明るい音楽とタイの気候、おいしいパエリヤで、気分はまさにスペインそのもの!! <チャトチャック ・ ウィークエンドマーケット>に来たら、食事はぜひ<VIVA8>にお立ち寄りください。

_†____ 2-13(1)

この方が名物の「パエリアおじさん」。豪快なアクションが見もの

 

_†____ 3-16(1) _†____ 4-17(1)

 

お店の場所はこちら—-> 美味タイMAP

 

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンを通じて日タイを結ぶプロジェクト「RUSIEstyle」
www.rusiestyle.com
所属事務所Yoshie Incのホームページ
http://www.yoshieinc.co.jp/

移り変わるタイ人の味覚
お茶も無糖が主流に!?

IMG_6036

 

沖縄とタイは近い。似ている。そんな言葉をタイに住む沖縄の人から聞くことがある。特に料理は似ているものが多いのだとか。パパイアやにがうり、へちまなど共通する食材が多いこと。また豚肉を余すことなく食べる食文化が根付いていること。この2つがタイと沖縄の料理が相似する大きな理由の様な気がする。また沖縄を代表するお酒、泡盛はタイのラオ・カオがルーツといわれている。今でも泡盛の仕込みにはタイ産のお米が欠かせないらしい。

タイと沖縄の意外な接点。まだまだ探せば沢山ありそうだ。しかし沖縄から来た人が一番感激するのがタイのお茶らしい。沖縄の伝統的なお茶といえばサンピン茶。そのサンピン茶がタイでは至る所で買える。そのことが沖縄の人にとっては嬉しいようだ。ちなみにサンピン茶とはジャスミン茶のことである。沖縄では缶やペットボトルに入って自販機やコンビニで売られているほど一般的なお茶だそうだ。

確かにタイで売られているペットボトルのお茶は圧倒的にジャスミン茶が多い。ラベルに緑茶と書かれていても中身はジャスミン茶のことが多い。しかも砂糖が入っていて甘いのがタイのお茶の主流である。日本からの旅行者はそんなタイのお茶事情を知らない。日本と同じ感覚でペットボトルのお茶を買い、あまりの甘さにびっくりしたという話を良く耳にする。

しかし去年あたりから、ちょっと事情は変わってきている。日本のサントリーが無糖のウーロン茶をタイで販売開始したのである。それを追うように今年に入ってからは伊藤園の「お~い、お茶」がコンビニにも並ぶようになった。もちろん無糖である。以前はシンガポール製のポッカの日本緑茶ぐらいしか無糖のお茶は無かったタイ。しかし、ここ数年、無糖のお茶の人気は高まってきているようだ。これはきっと日本食レストランで緑茶を口にしたタイ人が無糖の良さを理解しはじめたのではと個人的には思っている。もちろんダイエット志向の高まりも理由の一つかもしれないが。

いずれにしても長年、甘いジャスミン茶で辛抱してきた身には本当に嬉しい流れである。一方、沖縄の人にとっては複雑な兆候かもしれないが・・・・・・。

ちなみにタイ語でもお茶のことは「チャー」と発音する。やっぱり中国語が語源なのだろうか?

 

中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
詳しくはこちらをクリック!

インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

おなじみのマンゴーだけじゃない
タイはトロピカルフルーツの宝庫!!

fruit in thailand

タラート(市場)によくあるフルーツ屋の店頭

 

東南アジアにあるタイは、トロピカルフルーツの宝庫です。

日本では高級なマンゴーが300円前後で買えたり、楊貴妃が美容のために食していたというライチや酵素たっぷりで健康作用に優れたパパイヤ、美白に効果的とされるマンゴスチン、栄養たっぷりのバナナ、ハリウッド女優の間で話題のココナツなどなど、挙げたらきりがないくらいたくさんのフルーツを街角でも目にします。

旅行でタイを訪れたら、ぜひ珍しいフルーツを食べてみてください。ちなみに、タイから日本への生フルーツの持ち込みは禁止されているので、ぜひ現地で味わい、思い出だけお持ち帰りましょう。

それでは、オススメのフルーツをご紹介しましょう。

タイは、フルーツを料理に上手に取り入れており、食後のデザートとしてだけではなく、食材としてもよく用いられています。まずは、単体で食べてもおいしく、料理に使ってもおいしい、『ソムオー』のご紹介です。日本で言う、文旦(ぼんたん)やザボンの親戚。ほんのり甘く、さわやかな酸味が特徴の柑橘類で、大きいものは人の頭くらいあります。皮がとても厚く、むくのが大変なので、町中の屋台などで売っているカットされてあるものを買うといいでしょう。料理としては、ソムオーの果肉をエビやフライド・オニオンなどと一緒にココナツ・ミルクやチリ・ペースト、ナンプラーで和えたサラダ『ヤムソムオー』が何ともタイらしい味が楽しめます。

続いてのオススメは、『チョンプー(ローズアップル)』。 日本では沖縄で栽培されているようですが、本州ではなかなかお目にかかれないフルーツで、見た目は濃いピンク色をしたピーマンといったところです。ところが、食べてみるとシャキシャキしていて梨のような食感。スッキリした甘みが身体の中にすーっと染み込みます。ほとんどが水分なので、一年中暑い南国にピッタリのフルーツです。

生フルーツを使ったスムージーも手軽に手に入るので、タイに来たらぜひ南国のフルーツをお試しくださいね!

 

Exif_JPEG_PICTURE 写真 1-2(1)
ソムオー チョンブー

 

 

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンを通じて日タイを結ぶプロジェクト「RUSIEstyle」
www.rusiestyle.com
所属事務所Yoshie Incのホームページ
http://www.yoshieinc.co.jp/