月別アーカイブ: 2014年6月

街角で最近よく見る
「自動販売機」の正体は・・・・・・

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鹿児島の片田舎に生まれた。小学校に通いはじめの頃だったと思う。近所のお店にコカ・コーラの自販機が置かれた最初の日の事を今でも何故か覚えている。

硬貨を入れると自動で缶ジュースと釣銭が出てくる当たり前の風景。この当たり前の風景を数時間、飽きることなく眺めていた。幼かった自分にはマジックを見ているような気分だったのだと思う。

今では自販機を見ても、あの頃の様な感動はない。今やあって当たり前。自販機は日本の象徴ではないかと思うぐらいだ。しかしここタイでは飲料水の自販機をほとんど見かけない。どんな細い通りにもある小さな雑貨屋が自販機の代わりなのだろう。実際にタイに暮らしていて「飲料水の自販機がないから苦労した」、そんな記憶は全くない。喉が乾けば、雑貨屋はもちろんコンビニが街の至る所にある。

しかも雑貨屋では今でも瓶のコーラを氷が入ったビニール袋に移して売ってくれる。もちろん缶のコーラより安い。案外持ち運びに便利で、しかも氷が入っているのでお得感もある。だからか? 袋入りのコーラが好きだというタイ人は多い。そんなこともあってタイでは飲料水の自販機が普及しないのだろう。

しかし、ここ数年ある自販機がバンコクを中心に増えてきている。コンビニの軒先、ビルの入口、マンションのロビーなど至る所でこの自販機を目にすることができる。この自販機はコンパクトで一見すると公衆電話と見間違うほどだ。そして正確には自販機ではなく自動支払機なのである。

気になる機械の正体はプリペイド方式携帯電話の通話料金を振り込む為の機械だ。自分の番号をプッシュボタンで押して、希望の金額を硬貨なり紙幣なりで払い込めば完了。積み増しされた通話料金は自分の携帯電話へSMSが届き確認できる。レシートも出てこないシンプルな機械である。手数料も3バーツから5バーツと安い。しかもタイの主要な携帯電話会社全社に対応している。

好きな時に希望する金額だけ払い込める携帯電話の通話料自動支払機。とにかく電話好きなタイ人には、今や欠かせない機械なのかもしれない。ところ変われば自販機の市場も変わるのか。こんな機械がねぇ? と日本人的には思うのだが。

 

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中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
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インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

エカマイで見つけた
老舗のタイ料理店

『トートマンクン』

AKIKOさんのお気に入りは『トートマンクン』

 

訪れたのは初めてなのに、「ここ前に来たことがある気がする・・・・・・」、そんなノスタルジックな想いに囚われたことはありませんか? 今回は、不思議なことに訪れるたび、「タイに帰って来た!」と感じる、タイ料理店<プリム PRIM>をご紹介したいと思います。
エカマイ通りのソイ2を入っていくと、左手に『PRIM』と書かれた看板が見えてきます。「こんなところにレストランがあったんだ」というのが、見つけた時の正直な感想。看板が出ていなかったら、普通の家です!! 緑がたくさん取り囲む一軒家を改装して作られた店の中に入ると、初めて来たのになぜだか落ち着く。田舎に帰ってきた様な・・・・・・そんな雰囲気が漂っています。

 

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本格的なタイ料理店ですが、日本語表記のメニューがあるのでタイ語が分からなくてもオーダーは心配いりません。 タイ料理には珍しく、一品一品に量があるので、大人数でシェアして食べるのがオススメです。野菜、肉、シーフードと数あるメニューの中から、ぜひ食べていただきたいのが、『トートマンクン』(エビのすり身揚げ)です。サクサクの衣にプリップリのエビがたまりません。
そして、特筆すべき点は、デザートまで全ておいしいこと。タイ人好みの甘くて濃厚なスウィーツを出すタイ料理店が多いなか、ここには外国人の舌にも合う素朴な味わいのケーキがあるんです。 ナッツがたっぷりのった、キャラメルの風味が優しいケーキです。食後はコーヒーや紅茶と共にいただけば、さらにリラックス。旅行の話が弾むこと間違いなしですね。

 

**** サラダ類も豊富です。****

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お店の場所はこちら—-> 美味タイMAP

 

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンを通じて日タイを結ぶプロジェクト「RUSIEstyle」
www.rusiestyle.com
所属事務所Yoshie Incのホームページ
http://www.yoshieinc.co.jp/

タイでも食卓の定番
玉子にまつわるあれこれ

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ある程度、保存が効いて、価格が安い。それでいて使い勝手のいい食材。それはやっぱり玉子だろうか。タイでも玉子は食卓の必需品である。そして玉子を使った料理がタイには多い。なかでも私が一番好きな玉子料理といえば『ヤム・カイダーオ』かもしれない。簡単に日本語訳すると「目玉焼きの和えもの」だろうか。
この料理を最初に食べたのはイサーン・ノンカイ県の片田舎だった。今から17年前のことである。私は民間教育援護基金メコン基金の一員としてタイへ来ていた。当時何かと私に世話をしてくれたラチャニー先生は、夕方男性陣がビールを飲み始めると、よく『ヤム・カイダーオ』を作ってくれた。目玉焼きを細切りにした玉葱とタイの香草で甘辛く、そしてマナオ(ライム)で酸味を利かせて和えるだけのお手軽料理である。これが氷を浮かべたタイのビールに良く合うのだ。
何のお肉も入っていない。ただ目玉焼きと身近にある野菜を和えただけ。そんなシンプルな料理だが、マナオの酸味と唐辛子の辛さが微妙に目玉焼きの黄身と融和して何とも言えない味を醸し出してくれるのだ。何も高い食材を使った評判のお店で食べることだけがグルメじゃないと、この時私は悟ったのだった。
さてタイでは鶏の玉子以外に家鴨の玉子も多くのお店で売られている。鶏の玉子は赤茶色、家鴨の玉子は白色なのだ。そして鶏の玉子より家鴨の玉子のほうが値段が高い。そしてピンクに着色された玉子も時に見かける。これはピータンで中華系のタイレストランなどでは店頭に並べてある事も多い。とにかくタイの玉子は色によってしっかりと区別されているのである。日本は白色と赤茶の玉子が鶏の玉子として混在しているがタイは不思議なぐらいきちんと分かれているのだ。
そして、よく冗談で議論される「玉子が先か? 鶏が先か?」のあの話もタイでは鶏が先である。これは誰に聞いても同じなのだ。なぜなら日本語の50音「あいうえお」にあたるタイの「コーカイ」は鶏からはじまって次が玉子なのである。だからなのだ。
タイの玉子事情がわかると、ちょっとばかりタイ語の世界が見えてくるかもしれない。

 

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中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
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インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

タイにも根付いている
日本の「ラーメン文化」

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日本でもおなじみ、<なんつっ亭>のラーメン

 

みなさん、こんにちは。バンコクは雨季に入り、連日激しいスコール(豪雨)に見舞われています。日本もそろそろ梅雨入りですね。食堂で「冷やし中華始めました」のお品書きを見る時期だと思います。

さて、今回のコラムはタイで大人気の日本食についてです。

日本人が愛してやまない食べ物、それは「寿司」「ラーメン」「カレー」ではないでしょうか。数年前から続く日本食ブームのタイでは、どの料理も大人気で、日本から進出してしてきた店が大いに賑わいを見せています。

なかでも、「ラーメンチャンピオンズ」や「らーめんキング」など、有名店が一堂に会すラーメン・テーマパークがバンコクで大流行りで、タイ人にとって日本のラーメンが身近になった様に見受けられます。タイには中国人を先祖に持つ中華系タイ人が多くいますが、いわゆる中華料理の拉麺よりも日本のラーメンが人気なのが面白いところですね。

そんなタイのラーメン事情ですが、ショッピングセンターに出店している店や路面店を入れたら、日本のラーメン店はバンコクだけでも30軒以上あるのではないでしょうか。<なんつっ亭><山頭火<せたが屋><山小屋><ばんから><幸楽苑><ちゃぶ屋><フジヤマ55><秀家><8番ラーメン>などなど、名前を挙げるときりがありません。

数あるラーメン店の中でも日本人に特に人気なのが、東京は池袋からやってきた「ばんからラーメン」でしょう。こってりスープがたまらない味です。一方、タイ人には「8番ラーメン」が人気な様です。値段が手頃でメニューも豊富、主要なショッピングセンターに出店しているので、土日はタイ人の家族連れでいっぱいです。

タイでは日本のラーメンが、そして日本ではトムヤムクン味のカップ麺が大ヒットするなど、2つの国の味の好みがシンクロしているのがおもしろいですね。

 

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つけめんが評判の<らーめんキング>

 

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

ルーシーダットンを通じて日タイを結ぶプロジェクト「RUSIEstyle」
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クーデターがタイにもたらすものは
いったい何なのか?

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タイに来てから2度目のクーデターが起きた。戒厳令が出されて3日目。驚きよりも、安堵の思いの方が強かった気がする。結局タイの場合はこうなるのか。とうとう行き着くところまで行き着いたのだな。そう思わせてくれるクーデターだった。

そしてクーデターから6日間続いた午後10時から翌朝5時までの夜間外出禁止令。これは正直、飲食業を営む身には堪えた。当然ながら団体予約のほとんどがキャンセルである。従業員の安全確保の為にも営業時間を短縮して対応するが、現場はやはり混乱した。

4年ほど前のタクシン派デモ制圧の後に出された夜間外出禁止令の時は、外出禁止の必然性があったような気がする。セントラル・ワールド、テレビ局、銀行などに火が放たれ、殺気立った雰囲気が街中に漂っていた。しかし、あの時はクーデターではなかった。

確か非常事態宣言の延長に夜間外出禁止令があった記憶がある。今回のクーデターによる夜間外出禁止令は、あまり危機感を感じない。どことなく緩いかんじがする。外出禁止時間目前に家路を急ぐ人々の顔は明るい。普段より早く自宅へ戻れるのは大人でも嬉しいものなのだろう。

果たして、これからタイの政情はどうなるのか。悪夢は繰り返されるのだろうか。それとも雨降って地固まるの如く好転するのか。こればかりは誰も分からない。

今回のクーデターに対して日本政府は批判的な立場だった。確かに日本の民主主義からしたらタイのクーデターは容認しがたいだろう。しかし、軍政が発した「民主的権利の>表現方法がタイは諸外国とは違う」の言葉は妙に納得させられた。日本の正義が必ずしも世界の正義とは限らない。タイにはタイの民主主義がある。きっとそうなのだと思う。

今回の夜間外出禁止令によって家族の愛と絆が深まったというタイ人の声も聞く。テレビは静止画像。歓楽街へ飲みに行く事も出来ない。原則5人以上の集会も禁止されている。夜間外出禁止令によるベビーブームがきっと起きるぞと冗談を言う人もいる。どんな時も生きることにポジティブでいられる。これこそタイ人気質なのだろうか。

夜間外出禁止令も決して悪いことばかりではないようだ。

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※画像はWebサイト『ニュースクリップ』より転載。

 

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