ソンクランに思う
タイ人は「親水の民」

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4月13日から15日はタイ正月「ソンクラン」だった。チェンマイやパタヤなどの観光地は多くの観光客で賑わうがバンコクは違う。渋滞がない。タクシーが走っていない。スーパーに普段はあるはずの商品がない。とにかくないものばかりなのだ。

それでも普段通りに仕事をしている人もいる。バスもとりあえず走っていた。私もここぞとばかり事務所に籠って仕事をしたのである。

そんなソンクラン初日、13日の午後のことだった。スクンビット界隈ではザーッとかなり激しい雨が降った。これは恵みの雨だ。私はそう思った。雨が降れば、もう水掛けもやらないだろう。

しかし、そんな私の思いというか、期待はまんまと外れたのである。雨が降っているのに無邪気に水掛けを楽しむ人がまだ道路沿いにはわんさかいた。濡れること、濡らすことより水で遊ぶのがタイ人は楽しいのだろう。雨が降ろうが、そんなことはお構いなしなのだ。

1歳半になる息子は一日に3回は水浴びをする。しかも水浴びが大好きなようで、風呂場からは喜々とした歓声が毎回聞こえてくる。「暑い国だから」、そんな理由だけじゃない気がする。

下川裕治氏がある雑誌に寄稿していた。タイの人は親水の人々だと。なるほどと思った。

屋台で働く人たちはスコールが襲ってきても悠然としている。雨に濡れても不愉快な顔をすることはない。それどころか瞳の奥を輝かせながら、ものを片づけはじめる。

雨は、水は、街の汚れを洗い流すだけではない。目の前の淀んだ空気も洗い流してくれている。

そいえばタイ語で「思いやり」の事を「ナム・チャイ」という。直訳すると「水の心」である。

あって当たり前。でもなくては人が生きていけない。そんな水の様な心を「思いやり」という言葉に落としこむタイ人。素敵だと思う。やっぱりタイ人は親水の民なのだ。

雨のバンコク

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中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。
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インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

老舗タイ中華と言えばこの店で決まり!

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鶏肉を調味料やスパイスにつけ込んで焼いた『ガイヤーン』

 

タイには、中華系のタイ人がたくさん住んでいます。ルーツをたどっていくと、ご先祖様は中国出身だとか。また、中国に行ったことはないけれど親戚が中国にいるとか。中華料理店や漢方の薬局が軒を連ねる、巨大な中華街がバンコクにあるのもうなずけます。

さて、中華系のタイ人が多いと言うことは、それだけタイ国内において中華料理が充実していると言うこと。 『鶏肉とカシューナッツの炒めもの』や『空心菜炒め』『カオパット(チャーハン)』などタイ料理と中華料理は、似ているメニューがたくさんあります。以前、中国に住んでいたことのある私は、タイ料理を初めて食べたとき、「中華料理ととても似ているなぁ・・・・・・」と思ったものです。

今回は、そんな中華系のタイ人に長年に渡って愛されている、タイ中華の老舗レストラン<珍平(チャンペン)酒楼>をご紹介致します。人気料理は、タイスキの汁なしバージョン『スキヘン』です。白菜などの野菜に、春雨、お肉などが入ったバランスの良いメニューです。『スキヘン』はほかのタイ料理店にもありますが、ここの特徴は、ピンク色の発酵調味料「腐乳」がたっぷり入っていることです。「腐乳」は大変個性的な風味なので好き嫌いが分かれるところですが、クリーミーな味に一度ハマるとクセになります。ほかにもオススメメニューはたくさんありますが、ほとんどのテーブルでオーダーされているのが、タイ料理で有名な鶏肉の炭火焼き『ガイヤーン』です。お肉がとっても柔らかくてジューシーで、思わずビックリしてしまいます。タイでも有数のとびっきりの『ガイヤーン』ですよ。珍平酒楼に来たら、ぜひ『スキヘン』と『ガイヤーン』をお試しください。

「珍平酒楼」は、ラマ4世通りにあるので、タクシーで行くのが便利です。

 

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一度は試してほしい『スキヘン』 タイ料理店でも定番の『空芯菜炒め』

 

お店の場所はこちら—-> 美味タイMAP

AKIKO Profile

AKIKO

1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

RUSIE style ~ルーシーダットンを広めタイ!~
http://angsanaakiko.wix.com/rusie-style

所属事務所Yoshie Incのホームページ
http://www.yoshieinc.co.jp/

タイのお正月がやって来た!
「ソンクラン」を楽しむための心得とは?

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暑い。車の温度計に目をやると外気は39度。しかし湿気がないから日本の夏の様な不快感はない。ちょっと汗をかいてもバイクに跨り路地中を走るとすぐに汗も引く。日差しはきついが、体を横切る風は案外心地好い。

4月のタイは暑期の真最中。タイらしい季節の到来だ。学校も長い夏休み休暇に入る。

そして4月と言えばタイ正月と呼ばれるソンクランがやってくる。4月の13日から15日の3日間がソンクランで祭日となる。しかし多くの会社がソンクランに前後して5日から1週間休む。地方からバンコクへ出稼ぎに来ている人達はソンクランになると実家へと帰る。ソンクランはタイ人にとって日本のお盆と正月を一緒にしたぐらい大事な国民行事なのだ。

このソンクラン、別名水掛け祭りとも呼ばれている。本来のソンクランは仏像へ水を掛けてほこりを落とし清める儀式である。今でもその儀式はあちらこちらで目にすることができる。日本の灌仏会とルーツは同じなのではないだろうか。日本のお寺では釈迦の誕生日である4月8日に仏像に柄杓で甘茶を掛けて祝う習慣があったと記憶している。

そんな儀式がどうしてこうなったのか。祭り好きなタイ人の気質なのか。ソンクランになると沿道ではバケツや水鉄砲を使って水掛け合戦が繰り広げられる。外国人だろがお構いなし。まさに無礼講のお祭りなのである。

この水掛け合戦を楽しみにソンクランの時期を狙ってタイを訪れる旅行者も少なくない。しかし現地に住む多くの日本人は日本へ一時帰国したり近隣諸国へ旅行に出かける。まさに水から逃れる為の国外脱出だ。最初は楽しかったソンクランの水掛けも2年目、3年目となると「もう、うんざり」というのが現地に住む日本人の本音なのかもしれない。ソンクランの時に携帯電話やデジカメに水を掛けられて駄目にしてしまったという嘆きの声もよく聞く。

そしてもっと気をつけなければいけないのがエアコンである。水を掛けられ濡れたままエアコンの効いた場所に入る。タイの空調施設は日本以上に冷えていて風邪をひくこと間違いなし。ソンクランになると体調を崩すタイ人は本当に多い。その一番の原因が濡れたままの服でエアコンの部屋なのである。

どうかソンクラン期間中にタイを訪れる方は防水対策と沢山の着替えをお忘れなく! そして挨拶は「サワディー・ピーマイ!(新年明けましておめでとうございます)」と元気よく行きましょう。

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中村蒸一 Profile

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デザインに浸るホテルvol.1 
五元素のパワーを浴びよう

バンコク デザイン・ホテル ソフィテル・ソー クリスチャン・ラクロワ

ロビーフロア。「ソフィテル」はフランスに本拠を置くアコー・ホテルズの最高級ブランド

 

「フランスの至宝」の新たな挑戦

オープンしたのは昨年2月。その前から大きな話題となっていたのは、「フランスの至宝」とも称されたファッション・デザイナー、クリスチャン・ラクロワが「ホテル・スタイリスト」として名を連ねていたからです。ラクロワはラグジュアリーなデザインで知られ、オートクチュールの寵児として一世を風靡しました。マドンナのワールド・ツアーのコスチュームをデザインしたほか、2007年夏にはパリ7区にオープンしたホテル「ル・ペルシャス」のプロデュースを手掛けています。
そんな彼がバンコクで試みたのは、フランスの美意識とタイの伝統な美の融合でした。5人のタイ人インテリア・デザイナーの力を借りて、ほかにはない独特の世界観をもった空間を構築したのです。ホテル全体をプロデュースするうえで、モチーフとして選んだのは5エレメンツ、つまり五元素(水、土、木、金、火)です。

 

Christian Lacroix at Sofitel Bangkok クリスチャン・ラクロワ デザイン・ホテル バンコク ソフィテル・ソー

真ん中の紳士がクリスチャン・ラクロワ。スタッフのユニフォームも彼がデザインしたもの

 

クリスチャン・ラクロワ ソフィテル・ソー デザイン・ホテル

エグゼクティブ専用の<クラブ・シグニチャー Club Signiture>に掲げられた絵画

 

フロアごとに凝ったインテリアが圧巻

238ある客室はフロアごとに「水、土、木、金」のコンセプトに沿ってデザインされています。「水」のフロアは「洗練と静寂」、「土」のフロアは「驚異と豊穣」、「木」のフロアは「気高さと落ち着き」、「金」のフロアは「純粋さとモダン」というテーマをもち、部屋のレイアウトから調度など、同じホテルとは思えないほどまったく趣が違います。また、異なるコンセプトのフロアには原則的に立ち入ることはできないという徹底ぶり(「水」のフロアに泊まったら、「木」のフロアには入れません)。ただし、「5エレメンツ・パッケージ」というプランを使えば、4泊以上が可能な方向けに4つのフロアに宿泊できます。
五元素のうちの「火」をモチーフにしているのは7Fにあるブッフェ・レストラン<レッド・オーブン Red Oven>。日本を含め各国の料理が並び、窓際の席からは緑に包まれたルンピニ・パークが見えます。宿泊者以外も利用可能。

 

クリスチャン・ラクロワ ソフィテル・ソー デザイン・ホテル

大理石が高級な印象を与える「水」の部屋。ガラスの花瓶など、随所に透明なものを配しています

 

クリスチャン・ラクロワ ソフィテル・ソー デザイン・ホテル

「土」の部屋は洞窟をイメージ。青い壁に描かれた模様は実在する洞窟に描かれていた動物を再現

 

クリスチャン・ラクロワ デザイン・ホテル ソフィテル・ソー

あたたかみのある色調がメインで、ほかに比べると落ち着いたインテリアの「木」の部屋

 

クリスチャン・ラクロワ デザイン・ホテル ソフィテル・ソー

白を基調としながら、アクセントにメタル素材を配した、スタイリッシュな「金」の部屋

バンコク デザインホテル ソフィテル・ソー sofitel so

「木」のフロアの吹き抜けのオブジェ。デザイナーの遊び心を感じます

 

 

バンコクに数ある五つ星ホテルのなかでもインパクトの強さは随一。凝りに凝ったインテリ アはまるでテーマパークに迷い込んだような楽しさがあります。どのエレメントを選ぶかは、あなたの直感次第。最初はその世界観に圧倒されるかもしれませんが、どのフロアも計算された色の構成やインテリアの配置に、次第と居心地のよさを感じるでしょう。

 

ソフィテル・ソー デザイン・ホテル クリスチャン・ラクロワ

左端のビルが<ソフィテル・ソー・バンコク>。ルンピニ・パークを庭代わりに使えます

 

クリスチャン・ラクロワ ソフィテル・ソー バンコク デザイン・ホテル

ラマ4世通りを眼下に見下ろす。MRTルンピニ駅は歩いてすぐなのでアクセスも便利です

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Address
2 North Sathorn Road Bangrak 10500
Phone
02-624-0111
Wifi
部屋内は無料
Area (Nearest Train)
ルンピニ・エリア(MRT ルンピニ駅)

http://www.sofitel.com/gb/hotel-6835-sofitel-so-bangkok/index.shtml

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活気あふれる「バンコクの台所」
オートーコー市場

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みなさん、こんにちは。一年で最も暑い季節のタイからお届けします。

タイの家庭、レストラン、屋台などで使われる食材がどういう経路で流通しているかご存知でしょうか。 日本では築地市場や太田市場が有名ですが、タイにもあるんです。バンコクの台所を司る巨大市場が。今回はなかなか知る機会のないタイの市場に注目してみたいと思います。

市場はバンコク都内にいくつかありますが、一番規模の大きい<オートーコー市場>をご紹介しようと思います。 土日のみオープンの<チャトチャックウィークエンドマーケット>(いわゆる『ウィークエンド・マーケット』)の近くにあります。市場と言っても、業者だけでなく、一般人も気軽に入れますので、『ウィークエンド・マーケット』の帰りに覗いてみるといいかもしれません。

マンゴーやパパイヤ、グアバ、パイナップル、マンゴスチン、バナナなどのフルーツ類に、パクチー、丸ナス、トウガラシ、レモングラスなどのタイ野菜、空芯菜、ニンジン、トマト、ジャガイモ、タロイモなどの一般的な野菜、カオニャオマンムアン(マンゴーのもち米蒸し)やカノムクロック(一見たこ焼きのようなココナツミルクを焼いた菓子)などのタイを代表するお菓子などなど、とにかく食べ物に関するあらゆるものが手に入ります。フルーツのお店では珍しいフルーツを試食させてくれるところもありますよ。

さて、オートーコー市場は、食材を買うだけではありません。フードコートと言うか、屋台の寄せ集めと言うか、食事を楽しめるスペースがあるので、新鮮な食材を使ったおいしいタイ料理をいただけます。ちなみに、お客さんは一部の外国人を除いてほぼタイ人なので、リアルなタイの日常を感じられるでしょう。旅行中、お時間あれば、ぜひ訪れてみてくださいね。

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AKIKO Profile

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1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

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これは便利! 思わず感動した
タイならではのサービス

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日本で日本語の分かるタイ人の社員と路線バスに乗った。バス停に時刻表がある。そしてほぼ時刻表通りにバスがやってくる。タイでは考えられないと彼らはまず驚く。

そしてバスの車内では次の停車駅を案内してくれる。急停車にご注意下さい。お忘れ物にご注意下さい。そんなアナウンスも流れてくる。日本のバスの心配りに彼らは再度驚くのだ。

中でも彼らが一番驚いたのは「ご乗車お疲れ様でした。次は終点・・・・・・」というアナウンスだった。見ず知らずの人にまでねぎらいの言葉を掛けてくれる日本のバス。日本人には聞き慣れた言葉でも、タイ人には驚きの言葉だったに違いない。

日本はサービスが良い。いや良すぎる。路線バスに乗るだけで感動してもらえたのは嬉しいというよりびっくりだった。

しかし、その逆もある。タイにはタイなりのサービス精神がある。それに私が感動することもあるのだ。

先週、陸運局へ出かけてきた。1年に1度、自動車やバイクを所有する人は車両税を納めなくてはならない。

なんとバンコクの陸運局ではドライブ・スルーで車に乗ったまま納税することが出来る。ファースト・フード店でハンバーガーを買う感覚で納税が終わるのだ。しかも予想していたより掛る時間は短い。今回は約15分足らずで納税が終わり無事に徴収票を貰って車のフロントガラスに張る事が出来た。

実は陸運局だけでなく水道局の一部でもドライブ・スルーで水道代が払える。しかも両局とも朝7時半から受け付けているので、会社に行く途中に立ち寄ることも可能なのだ。

ドライブ・スルーは車から降りなくてもいい。駐車場を探す必要もない。とにかくサバイ(楽)でサドゥアック(便利)なシステムである。ファースト・フード店だけでなく役所にまでドライブ・スルーが浸透するタイ。これぞタイ人のサービス精神と日本人の私はびっくりしたのだ。

「役所イコールサービスが悪い」、決してそうでもないのがバンコクの役所なのである。

面倒だと足が遠のく。便利にしてどんどん来てもらおう。そんな深読みをするのは私が日本人だからだろうか?

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+ こちらはタクシー専用の「ドライブ・スルー」窓口

 

 

中村蒸一 Profile

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これはお値打ち! タイで本格フレンチ

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+ 具材を選ぶオリジナル・サンドウィッチ。AKIKOさん一番のオススメは、バゲット、マヨネーズ、アボカド、プロシュートの組み合わせです

 

皆さん、サワディーカー(こんにちは)! 日本は、だんだん春めいてきたころでしょう。いよいよ、桜の季節が到来ですね。タイは・・・・・・と言うと、一年で最も暑い季節になりました! タイは4月が最も暑く、平均気温は36~38℃くらいまで上がり、日本とはまったく違う気候なのです。

さて、本題。これまで 5回、オススメのタイ料理店をご紹介してきましたが、今回は趣向を変えてフレンチです! 「え? どうして、タイでフレンチ?」と思いますよね。でも、みなさん、思い出してください。タイの物価は、日本の約1/3です。家賃もバスもBTS(高架鉄道)もタクシーもタイ料理も、日本より全然安い! と言うことは、各国の料理も安いということ。フレンチやイタリアン、スパニッシュ、和食、中華にいたるまで、本国で食べるよりもお手頃価格で食べられるお店が多いんです。

私がよく行くのは、BTSプルンチット駅から徒歩3分、ソイ ルアムルディーにあるフレンチのカフェ<カフェ・タルティーヌ Cafe Tartine>です。明るい雰囲気で、スタッフもフレンドリー。テラス席もあるので、天気の良い日はお外でのんびりしてください。気になるお料理は、本場のバゲットを使ったサンドイッチやボリュームたっぷりの新鮮サラダ、本日のスープに、ボールにたっぷり入ったカフェラテ、ほど良い甘さのタルトなどなど。フランス人オーナーだけあって、どれも本格的です。 既存のメニューもとってもおいしいですが、自分好みのオリジナルサンドイッチをオーダー出来るのもおもしろいですよ。バゲットやクロワッサンなどパンの種類、バターやマヨネーズなど味付け、そして、プロシュートやマッシュルーム、アボカド、ハム、チーズ、オリーブ、野菜などから具材を選びできあがり。お子さま向けのメニューもあるので、土日は欧米人のファミリーで賑わいます。敷居が低く気軽に入れるフレンチのカフェですので、ブランチやランチ、ティータイムにと重宝すること間違いなしです。

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+ 紅茶も絶品ぞろい。15種類から選ぶことができますよ

 

 

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1982年11月10日 東京都生まれ。2008年度ミスインターナショナル日本代表選出大会ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、「もっと世界を見てみたい」と思い、上海、北京、香港に単身渡り、モデルの仕事とともに、中国語を学ぶ。その後、縁あってタイでモデルとして活動。現在は、モデル、MC、ルーシーダットンのインストラクターがメイン。日本野菜ソムリエ協会のベジフルビューティー セルフアドバイザーの資格も取得している。また、日本人女性向けフリーマガジン『Arche+』にコラムを連載中。

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大英帝国になれなかった
「微笑みの国」の秘密

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朝日新聞といえば天声人語である。大学受験に有利だと聞いて高校生の時はここを欠かさずに読んでいた。その習慣が社会人になった今も抜けきれずにいる。しかし、まんざら悪い事でもない。

先週の天声人語が面白かった。

「『日の沈まず』と形容された大英帝国はなぜできたか。珍説を聞いたことがある。イギリスという国は女性が何とも魅力に乏しいし、料理がまずい。だから男はみんな国の外に出て行ってしまう。それで大英帝国はできたのだと」

天声人語からの引用である。大英帝国の珍説はどうでもよかった。書いてあることが全くタイとは正反対なので思わず噴き出しそうになった。

微笑みの国であるタイは女性が魅力的で美しい。だから世界中から男性が集まってくる。そして料理がおいしいので住みついてしまう人も居るほどだ。

何を隠そう私もその一人である。

タイ人が帝国を築けなかった理由は大英帝国の逆説にある。そう考えるととても愉快だし、説得力があって面白い。

さて、女性はともかくタイ料理は確かにおいしい。タイ料理が大好きだという日本人は多い。日本人の口にもあう。だからタイを定年後のロングスティ先に選ぶ日本人が増えてきている。そんなタイ料理になくてはならないもの。欠かせないものが何かご存じだろうか?

ソンタムやトムヤムクンにも必ずいれるもの。それは味の素である。「ポンチュロット」(化学調味料)という呼び方もあるが、タイ人の多くは「アジノモト」と呼ぶ。それぐらい親しまれているし、タイ料理に使われているのだ。どんな田舎に行っても味の素の小袋がない家庭はない。恐るべし日本の調味料、アジノモトなのである。もちろん最近は化学調味料を控えようという声もチラホラ聞こえてくる。それでもアジノモトは屋台でもレストランでも威勢堂々と鎮座している。

なぜタイ料理が日本人の口に合うのか?  米や麺を食べるという食文化の相似。新鮮な野菜や刺激的な香辛料。しかし、その裏に日本生まれの魔法の調味料の存在があることを忘れてはいけない。

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お茶でインパクト大の異文化体験

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+ AKIKOさんおすすめのお茶はサントリーの『TEA PLUS 無糖』

 

日本で食事をする時は、緑茶やほうじ茶、玄米茶など、いわゆる日本茶を飲むことが多いと思います。 タイでは、どうでしょう?

実は、タイでも緑茶がよく飲まれているのです。 日本でなじみのある緑茶が、タイでも一般的に飲まれているとは驚きですね。タイのスーパー・マーケットやコンビニエンス・ストアには、10種類を超えるペットボトルの緑茶飲料が売られています。たくさんのメーカーから緑茶飲料が発売されていますが、なかでも、『OISHI』ブランドが一番人気で、イチゴ風味などのフルーツフレーバーまであるんです。フルーツ×お茶って、ずいぶん冒険している感じがしますが、タイ人には大人気です。

さて、コンビニエンスストアなどで「あー、喉が乾いた」と何にも考えずに緑茶飲料を手に取ると、とっても危険! なぜなら、ほとんどの緑茶飲料には砂糖が入っていて、とっても甘いんです。甘いお茶って、日本にはない発想ですよね。覚悟を決めて飲まないと、大変なショックを受けることになります。甘いお茶にチャレンジしてみたいという方は、ぜひ飲んでみて!

無糖のお茶が飲みたい方は、パッケージに「NO SUGAR」と書いてあるものを選んでください。キャップが白色のものも無糖です。例外もあるので、確認してから購入しましょう。タイ文字が読めなくてわからない時は、店員さんに聞いてみることを オススメします。タイで売られている緑茶飲料の9割が砂糖入りの甘いお茶だと思ってください。そのくらい、タイでは甘いお茶が市民権を得ています。

砂糖が入っているのは、緑茶だけではありません。ウーロン茶や菊花茶に紅茶にタイ・ティーまで、みーんな甘い! もちろん、無糖でおいしいお茶もありますよ。種類は少ないですが・・・・・・。オススメは、「TEA PLUS」と言うウーロン茶です。「TEA PLUS」にも何種類か味がありますが、キャップが金色のものが無糖です。タイでペットボトルのお茶を買う時は、ご注意を!

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+ キャップの色に注目。左が砂糖入りで、右の白いキャップが無糖です

 

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タイにいる限り避けては通れない
憂鬱な2月がやって来た

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+ ビザの更新スタンプと再入国許可書

 

2月は疲れる。当たり前のことながら2月は普段の月より日数が少ない。だから、どうしても仕事が前倒しになる。自営業者にとって月末の3日間というのは本当に侮れない。

しかし、それ以上に心重たいのが滞在査証と労働許可証の更新が2月だということだ。

たまたま最初に査証を申請したのが2月だった。これがそもそもの間違いだったのである。ただでさえ忙しい2月に本来の業務以外の仕事がごっそりとやって来る。だから2月は他の月以上に疲れるのだ。

タイで働くにはまず就労者としての滞在査証を取得する必要がある。ビジネスビザ、時には略してBビザとも呼ばれる。この査証は基本的に1年ごとに更新が必要で、かつ延長しなければならない。

この更新の際に必要な書類が実に大変なのだ。タイで働き始めた16年ほど前は、いとも簡単に更新が可能だったのに・・・・・・。

しかし、ここ数年は不法就労者が増えている事もあって審査は年が変わるごとに厳しくなってきている。必要な書類もどんどん増えてきているのだ。

会社の登記簿・謄本、所在地証明、収支決算書、納税一覧証書、従業員一覧表、社会保険納付書など会社の経理に関わる書類がほぼ全部必要。登記簿は複写ではなく原本ではなくてはいけないなど細かい決まり事もある。

そして個人的なものでは医者による健康診断書も必要である。しかも血液検査が義務づけられているのだ。

また、会社の住所が確認できる写真、会社の建物全体が確認できる写真も用意しなければならない。入管が立ち入り検査に行く際に辿り着きやすいいよう提出が義務付けられている。実は、それでもまだ終わりではない。

本人が自分の会社で雇用している従業員と一緒に働いている写真も5枚ほど用意しなければならない。そしてお決まりの顔が写った証明写真も2枚用意する必要がある。

あぁ、こう書いているだけでも気が重たくなる。不正をする人が多いから審査を厳しくしなくてはならない。その理屈も分かる。でも、自分らで自分らの仕事を増やしているだけじゃないのか。そう思うと、ちょっと入管の職員が気の毒でもある。

基本は不正ありき。これがタイの入国管理審査の基準なのだ。

なにはともあれ今年も査証と労働許可証の更新が無事に終わった。極寒の日の翌日に春の風を体全体に受けたような爽快感を今味わっている。

 

 

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