師走に大活躍する
タイの民間運送サービス

集荷所での手続き

運送サービスの集荷所。12月は次から次に荷物が持ち込まれ大忙しです

12月、ここタイもバタバタする月だ。何かと忙しい。それなのにタイの12月は祭日が多い。今年は12月に入って5日から7日まで3連休だった。休むために仕事をしているのか? それとも仕事をするために休むのか? この国にいると「休むために仕事をしている」、そんな気がしてならない。休みが近付くと仕事に追われる。休みまでには終えなければならない仕事が前倒しになるのだ。12月の連休はある意味、「有難迷惑」なのである。普段でも込み合う官公庁や銀行などは、12月になると激混みになるから堪らない。

なかでも一番混むのはバンコク市内の郵便局だ。12月になるとクリスマスカードやクリスマスプレゼントを出す人でごった返す。タイには宅配便などといった便利なシステムが存在せず一般的な物流は郵便局の小包がメインなのだ。

しかし、実は郵便局以外からタイ国内に荷物を送る方法がある。なんと冷凍物も送れる、いわば「個人版クール宅急便」を仕立てることができるのだ。しかも実は郵便局よりも安い値段で送れて、翌日には届く超特急便でもある。

このサービスを提供しているのは長距離高速バス会社を運営する『サイアム・ファースト』という会社だ。深夜バンコクを出発する地方行きの長距離高速バスに荷物を相乗りさせて運ぶのだ。バンコク市内にある集荷所へ持ち込むと翌日の朝には地方都市の営業所へ着く。しっかりドライアイスを入れれば15時間から20時間は冷凍物も大丈夫。クール宅急便と変わらない感覚で荷物を出すことができる。ただ難点は自宅まで届けてくれないことだ。営業所まで受け取りに行く必要がある。昔の日本の鉄道貨物みたいなシステムだが、さほど不便は感じない。食品だけでなく、書類やバイク、大型家電だって送ることができるから、このサービスは凄い。高速バス会社がはじめた物流サービスは、その迅速さと安さで大きな支持を今、集めている。

ちなみに先週チェンマイへ送った荷物は重さが16キロ。輸送費は110バーツだった。しかし、中に入れ込んだドライアイスの価格は120バーツ。チェンマイまでの輸送費よりドライアイスの値段が高いのもタイらしいと言えばタイらしい話かもしれない。

 

集荷所

 

中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」