タイ人スモーカーにとって
日本はパラダイス!?

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日本行きの航空券がなかなか取れない。取れても高いクラスの航空券しか買えない事が多い。2年ほど前からタイ人がビザなしで日本へ行けるようになった。安いクラスの航空券はタイの旅行代理店が一気に買い占めるらしい。日本へ旅行するタイ人が増えるのは嬉しいが、ちょっと複雑な気分である。
ただ、日本出張の際に会社のタイ人スタッフを気軽に同行させることができるのは、やはり有難い。昔はビザの書類を用意するだけで1日掛かりの仕事だった。だから、ビザの取得が要なくなってからは、タイ人スタッフを出来る限り日本へ連れて行くようにしている。やはり日本で本場の居酒屋の味やサービスを体験してもらうのが一番だからだ。「百聞は一見しかず」である。
タイ人スタッフと日本へ行くと彼らが一番びっくりするのが自動販売機の多さである。もちろん日本の居酒屋にも感激、感動してくれるが、やはり街中にあふれる自販機が気になるらしい。自販機の数もそうだが、自販機で売られている物の種類にも彼らは、かなり吃驚する。缶ジュースだけでなく、カップ麺やアイスクリーム、たこ焼き、弁当など確かに日本は自販機で買う事ができるものが沢山ある。タイでは絶対にお目にかかれない機械だ。なかでも煙草の自販機はとりわけ珍しいらしい。タスポというカードが無いと購入できない自販機が多いが、そのシステムにさえ彼らは感動してくれる。やはり日本は凄い国だと。
日本は法律で20歳未満の喫煙は禁じられている。タイやマレーシア、ラオスは18歳未満、ベトナムはちょっと早く16歳未満と法律で喫煙が規制されているようだ。そんな基本的な規制以外にタイには煙草にまつわる規制が実は多い。なかでも強烈なのは煙草に表示する健康被害への警告義務である。
2013年までは煙草のパッケージの50%を警告表示が占めていた。しかし昨年からは法律が改正になり煙草のパッケージの85%に警告表示を入れなければならなくなった。パッケージの85%を警告表示が占めると一体何の銘柄なのか分かりにくい。これでは煙草会社や販売業者から非難の声があがってもおかしくない。
日本には煙草の自動販売機がある。でも、煙草には、おぞましい警告画像はない。タイには煙草の自販機はない。でもおぞましい警告表示がある。
煙草を吸うタイ人スタッフが日本で呪文のように呟いていた。やっぱり煙草を買うのも吸うのも日本の方が良いらしい。
ちなみにタイの喫煙率は27%。日本は減ったとはいえ30%。タイの方が低いのは、あのおぞましい警告表示の効果なのだろうか?

 

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中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」