月別アーカイブ: 2015年4月

黄色い声に包まれる
タイの徴兵検査

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Photo from: The Military Recruitment Center in Thailand

 

ソンクランが終わった。今年は5連休。会社によっては1週間休むところもあったようだ。やっとバンコクらしくなってきたなと感じたのは週明けの月曜日だった。

このソンクランが終わると話題になるが徴兵のことである。日本と違ってタイは徴兵制があり男性は21歳になると徴兵検査を受けなければならない。この徴兵検査が行われるのが毎年4月なのである。今年は4月1日から12日だった。丁度ソンクランの時期に重なる年もある。

この徴兵検査でよく話題になるのは検査に訪れる綺麗な女性たちレディーボーイ(おかま)の存在である。戸籍上は男性であるので徴兵の検査を受ける義務が彼女(彼)らにはあるのである。もちろん検査では兵役免除となる。理由は書くまでもないが・・・・・・。ちなみに以前は「精神障害」という判定でレディーボーイは兵役免除となっていた。しかし、検査での結果が、その後の就職活動にも影響を与えることから2012年より「性同一性障害」という判定をするようになったようだ。

ほか兵役が免除になるのは大学院生、僧侶、障害や病気を抱える者となっている。

そして徴兵検査に合格した者が全員兵役につくわけではない。合格者からまずは志願者を募る。そして足りない人員に関しては、何とくじ引きで決めるのである。黒紙を引けば兵役免除。赤紙を引けば2年間の兵役となる。まさに運命の一瞬なのだ。

兵役に就くと基地内の寮に住み、厳しい軍隊生活を送らなければならない。特に海軍は訓練や規律が厳しいと言われ、海軍の入隊がくじで決まると、その場で卒倒する者も出てくる。そんなドキュメンタリーな映像が毎年ニュースとしてテレビから流れてくる。

男性の身分証明書を持つ艶めかしい女性たち、入隊が決まり卒倒する人・・・・・・。徴兵制のない日本人男性には到底理解できないことだらけのタイの風物詩、徴兵検査なのである。

ちなみに、なぜタイにはレディーボーイが多いのか?その理由の一つにタイには徴兵制度があるからだという人が居る。あながち外れてはいないかもしれない。

 

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Photo from: The Military Recruitment Center in Thailand

中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」

チェンマイのおもなアクティビティ

チェンマイ ミニ・サファリ 

オプショナル・ツアーの一番人気は1日ツアーの『ミニ・サファリ』。エレファント・トレッキングや川下り、牛車体験などでチェンマイの自然を満喫できます

 古都、チェンマイは自然も文化も楽しめます

13世紀末に成立したランナー王朝の都として栄えた街、チェンマイ。現在も古都の風格をたたえ、バンコクとはまた違った落ち着いた空気が流れています。より深くこの美しい街と北部タイのことを知ることができるオプショナル・ツアーをご案内しましょう。気軽に参加できる半額ツアーからがっつり楽しめる1日ツアーまで、ご興味に応じて選べます。

※チェンマイにある当社の協力会社『ランベル・ツアー』が募集・催行します。

※各ツアーの参加料金は人数によって変動します。

1DAY=1日ツアー、HALF=半日ツアー、NIGHT=夜催行ツアーの意味です。

 

#1 ゾウに乗って森を行くミニサファリ 1DAY

チェンマイの自然を満喫したい方におすすめのツアーです。ゾウの背中に乗って川を渡り、山道を上るエレファント・トレッキングに、エレファント・ショー鑑賞、イカダでの川下り、牛車での農村散策、少数民族リス族の村とオーキッド・ファーム訪問を組み合わせた欲張りなツアーです。

>>料金などの詳細はこちらから ランベルツアーWEBページ 

 

#2 愛嬌あるゾウに拍手喝采エレファント・キャンプ HALF

市内から30kmほど離れた山あいにある<エレファント・キャンプ>を訪れます。ここにいるゾウたちはとても賢く、披露してくれる芸も多彩。ショーの後は、子ゾウにエサをあげてください(ゾウ乗りは別料金のオプションとなります)。帰りには蘭園に立ち寄って色とりどりの花を愛でましょう。

>>料金などの詳細はこちらから ランベルツアーWEBページ 

 

 

#3 チェンマイを代表する寺院<ドイ・ステープ>へ HALF

チェンマイ市街地から西側にあるステープ山の頂上に鎮座する<ワット・プラタート・ドイ・ステープ>は、「ドイ・ステープを見ないとチェンマイを来たことにならない」とまで言われる名刹です。門から山頂に続く306段の石段、金色に輝く仏塔、チェンマイを一望する展望台など見どころたっぷりです。

>>料金などの詳細はこちらから ランベルツアーWEBページ 

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#4 サンカンペーン温泉と手工芸の村 HALF

チェンマイ郊外のサンカンペーンでは天然の温泉が湧出しています(入浴は別途料金/水着着用)。足湯を備えた公園もあるのでのんびり過ごしましょう。手工芸の村には、タイ・シルク、美しい陶磁器セラドン、銀製品の工房が軒を連ねています。製品の購入はもちろん、工房も見学可能です。

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#5 夜の動物園<ナイト・サファリ>にワクワク NIGHT

<チェンマイ・ナイト・サファリ>は夜のみ開園する動物園です。1.3㎢の敷地内にはおよそ130種、1800頭の動物たちが暮らしています。園内は3つのゾーンに分かれ、徒歩やトラム(専用バス)でめぐります。ライトアップされたメリー・ゴーラウンドなど、幻想的な風景も楽しめますよ。

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#6 『カントーク・ディナー』でタイ北部の伝統料理と舞踏を満喫 NIGHT

『カントーク』とは、低くて丸い食卓のこと。結婚式など特別な行事の際の食事に使用します。床に座り、カントークに並べられるタイ北部の伝統的な宮廷料理の数々を味わいながら、優雅なダンスショーを鑑賞るのが『カントーク・ディナー』。最後はお客さんも一緒に踊りフィナーレを迎えます。

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#7 世界遺産スコータイ&シーサッチャナライ史跡 1DAY

タイが誇るユネスコ登録世界遺産のひとつ、スコータイの遺跡を訪ねます。スコータイはタイ族最初の王朝が開かれた、タイ人にとっては心のふるさとのような場所です。このツアーでは、スコータイ近郊の丘に囲まれたシーサッチャナライにも足を運びます。ここでも200以上の遺跡を見ることができます。

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#8 国境の町、メーサーイとゴールデン・トライアングル 1DAY

メーサーイはミャンマーとの国境にある町です。国境近くのエリアには露店がひしめきあい、さまざまな商品をチェンマイよりも格安で販売しています。オプショナルでミャンマーに入国することもできます。その後は、かつてはアヘンの産地であった『黄金の三角地帯』や、チェンラーイに建つ白亜の寺院などにご案内。

>>料金などの詳細はこちらから ランベルツアーWEBページ 

 

#9 個性豊かな山岳民族の7つの村を歩く 1DAY

<チェンマイ山岳民族博物館>でタイに住む山岳民族の生活や文化について学んだ後、チェンマイ郊外にある山岳民族の村を7つめぐります。輪を付けて首を長くする慣習をもつカレン族、繊細な刺繍を施した民族衣装で知られるミャオ族(モン族)など、それぞれの民族が培ってきた伝統を1日で見ることができます。

>>料金などの詳細はこちらから ランベルツアーWEBページ 

11か月ぶりに解除!
タイの戒厳令

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バンコクの街はソンクランの飾りつけで華やかさを増しています

ひとつの言葉が持つ重みの違い。それを一番に感じたのが「戒厳令」という言葉だ。日本で戒厳令が発令されたのは、日比谷焼打ち事件、関東大震災、二・ニ六事件の3回のみ。歴史的な一大事の中に日本の戒厳令はある。だから戒厳令という言葉に対して日本人がもつイメージは、「非常事態」というものではないだろうか? しかし、ここタイの戒厳令はどうだろう? 確かに法的な強制力は強いが、それほどの脅威や非常事態性を戒厳令という言葉に感じているタイ人は少ないように思う。
4月1日、タイの現政権は昨年5月20日から続いていた戒厳令を約11か月ぶりに解除した。タイで戒厳令が解除になったということより、これまでタイが戒厳令下にあったという事実。それに驚いた人が多かったのではないだろうか。自分を含めて。
何はともあれ、タイは政治と経済の距離感が日本とは違う。政治は政治。経済は経済。そんな微妙なバランスがこの国はある。その事をこの国の国民は良く分かっている。
政治的な混乱によって観光面などに多少、経済的影響が出るが、景気が凄く落ち込むかというとそうでもない。逆に円安、バーツ高を追い風に日本へ旅行するタイ人は年々増えている。
先月、福岡県の観光関係者からタイでのJR九州レールパスの購入者が前年比の18倍だったと聞いた時は、1.8倍の間違いではないかと聞き返したぐらいだ。それぐらい、日本へ旅行するタイ人が増えているのである。入国査証の免除やジェットスターなどのLCCの就航も日本観光の裾野を広げてくれてはいるだろう。しかし、根底にあるのはタイの景気の良さである。決してタイの景気は悪くないのだ。
いよいよはじまるソンクラーン。この期間中に海外旅行へ出かけるタイの旅行者数の予想は40万人で、人気の渡航先トップは日本だと言う。
タイが風邪を引けば日本が咳をする。そんな時代が遅からず来るのかもしれない。

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中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」