下がれば下がるほど
笑顔が増えるものは?

タイのガソリンスタンド

ここ数か月ズボンのポケットに小銭がよく貯まるようになった。なぜだろう? ふと考えてみた。スーパーなどの買い物は基本クレジットカード払い。屋台でご飯を食べても大概切りの良い値段なので紙幣のやり取りで済む。小額の支払いといえば・・・・・・そうだ、バイクのガソリン代があったか。

渋滞が酷く、駐車場が少ないバンコク。普段の移動の足はもっぱらバイクだ。そして1日おきにバイクにガソリンを入れる。毎回満タンにして昨年9月ぐらいまでは大体100バーツだった。しかし、去年の秋からガソリン代が下がり満タンにしても今では75バーツで済むようになった。小刻みにガソリン価格が下がるので、どうしても100バーツ払うと小銭で釣銭が還って来る。ズボンのポケットに小銭が貯まる原因はガソリン代の下落にあったのだ。

多分日本もそうだと思うが、ここのところタイのガソリンはずいぶん安くなった。昨年の今頃はリッター39バーツほどしたと記憶している。それが今年の1月には25バーツと10バーツ以上も安くなった。バイクタクシーの運転手などはきっと喜んでいるに違いない。

ちなみにタイではガソリンとエタノールを混合したガスソホールが主流だ。ベンジンと呼ばれる日本のレギュラーガソリンは取り扱っているスタンドは少なく探すのが大変なのである。もちろん価格もぐんと高い。

もうひとつタイで下がっているものがある。それは日本円だ。昨年まで1万円が3800バーツほどだった。しかし、今年に入って2800バーツ台と1000バーツ以上も為替相場は下がっている。日本からタイへ来る観光客にとっては逆風に違いない。しかし、タイから日本へ遊びに行く人にとっては、またとない追い風である。

そして原油の価格が下がるという事は飛行機のサーチャージ(燃油特別付加運賃)も、もちろん下がる。実際に日系の航空会社は、これまで10,500円だったタイと日本間のサーチャージを2月からは4000円安い6500円に値下げすると発表している。

2013年7月からはじまったタイ人の日本入国査証取得免除。これまでにないバーツ高。そして原油の下落。良い感じで揃ったなぁと思う。今年は昨年以上にタイ人が日本観光へ出かけるに違いない。日本への航空券の手配は早めに済まさなくては……。

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中村蒸一 Profile

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タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」