バンコクのパワースポットで
初詣はいかがですか?

ガネーシャ廟

学問を芸術の神様を祀った『ガネーシャ廟』

日本の正月は除夜の鐘と初詣ではじまる。タイの正月はというとカウントダウンの奇声と新年を祝う花火ではじまるのが定番だ。飲んで、騒いで、朝まで踊り明かす。そんな若者でバンコクの繁華街はごったがえす。正月はフェスティバルなのだ。BTS(高架鉄道)や地下鉄も大晦日から元旦にかけては24時間運行になるから移動にも困らない。Tシャツ一枚で街に繰り出し、大勢の人と祝う正月も悪くわないなと思う。日本の正月の風情も忘れ難くはあるが・・・・・・。
さて、タイでは正月に初詣に行く習慣はない。しかし、仏節日や自分の誕生日、縁起を担ぎたい時にお寺や祠をお参りする人は多い。バンコクにはお利益があると言われる有名な祠が3つある。今風に言えばパワースポットと言われる場所だろうか。
一番に有名なのはラチャプラソンの交差点にある『エラワン廟』。ここはタイで最強との誉れ高い祠でタイ国内ばかりか世界中から参拝者が訪れる。24時間、365日、人と踊りと線香の煙が途絶えることが無い祠なのである。
あと2つの祠は『ガネーシャ廟』と『トリムルティ廟』である。この2つは<セントラルワールド>の前の広場にある。学問と芸術の神を祭る『ガネーシャ廟』は若者に特に人気のある祠である。
そして、その隣に建つ『トリムルティ廟』は恋愛の神様を祭ってあることから若い女性に人気の祠なのだ。恋愛成就を願う女性の参拝が朝から晩まで絶えない。特に木曜日の午後9時半には神様が祠へと降りて来ると言い伝えられている。その時間になると、御利益にあやかろうと恋する乙女たちで祠周辺はごった返すのだ。
「トリムルティ」とは三位一体神のことである。そのことから、この祠の御祈りには9本の赤いバラと、9本の線香、そして赤い蝋燭が使われる。それぞれの神に3本ずつ捧げると一番御利益があるのだとか。
ちなみに今年の1月1日は木曜日。今年最初の日を初詣ならぬトリムルティ参りで迎えた女性もきっと多かったに違いない。まさに一年の計は元旦にありである。

トリムルティ廟

恋愛成就にご利益があるという『トリムルティ廟』

 

 

中村蒸一 Profile

ph7

タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」