毎年恒例の社員旅行。雪の北海道に次いで人気があるのが桜、そう花見のツアーだ。今回は4月23日より東北の三大桜を巡るツアーに5人で参加してきた。果たしで桜は見ることができるのか? 東京に着いて葉桜を見たタイ人たちは、かなり不安そうだった。しかし、いざ東北へ着くと、どの名所も桜が満開だった。山桜に、ソメイヨシノ、そしてしだれ桜などなど。これまで何度となく花見のツアーに参加しているが、今回が最高のタイミングだったと思う。ちなみに参加したタイ人スタッフが一番素晴らしかったと口を揃えたのが弘前城の桜である。北上展勝地や角館の桜も悪くはないが、やはりお城と桜の組み合わせがタイ人には印象的だったのだろう。
5日間という短い間であったが、桜以外にも彼らがびっくりしたことを3つ挙げてみる。
1番目は、どこにでも自販機があること。そして、その自販機で売られている商品の種類が多いことにも彼らは驚いたらしい。さらに、電子マネーで買える自販機には感動さえもしてくれた。確かにタイには自販機がほとんどない。あっても硬貨しか使えない自販機だったりする。なるほどな!と思った。
2番目に彼らがびっくりしてくれたのが、日本の電柱が丸いことだ。日本人としては当たり前すぎる事で、何でと思うかもしれない。しかし、タイには丸い電柱がない。タイの電柱はすべて四角なのである。なぜタイの電柱が四角なのか、その理由は分からない。でも、日本の電柱が丸いのは、地面を掘削する時のドリルが丸なので、それに合わせ丸くしたと何かの本で読んだ記憶がある。
そして、最後の彼らの驚きは眼鏡である。なぜ日本人は、こんなにも眼鏡を掛けている人が多いのか? 人によってはお洒落で眼鏡をかけている人もいるだろう。しかし、タイ人に比べて日本人は眼鏡を掛けている人が圧倒的に多いのは事実だ。
ただこの最後の驚きは、実は自分にとっても、タイで驚いたことであり、疑問に思っていた事の裏返しだった。
つまり、なぜタイ人は目が良い人ばかりなのに、眼鏡屋がタイにはこんなにも多いのか? これは驚きでもあり疑問でもある。大通りやショッピングモールには必ず眼鏡屋がある。そしてさらに不思議なのは店員さんが女性ばかりで、綺麗どころばかりなのだ。サングラスや老眼鏡は道端の屋台でも買う事ができるタイ。この国で眼鏡屋はどう商売を成り立たせているのか? 余計なお世話かもしれないが、いち商売人としては、やはり気になるのだ。
中村蒸一 Profile
タイで日本居酒屋<寅次郎><どんたく 九州酒場>を展開する、なえぎ(タイランド)株式会社代表。 詳しくはこちらをクリック! インタビュー「熱い思いで本物の日本居酒屋をタイに根付かせる!」